ステフィン・カリー

すでに練習復帰、コンディションは整った?

ウォリアーズは3月3日のナゲッツ戦で116-100と会心の勝利を収めた。第3クォーター残り5分で12点のビハインドという状況から43-15のランを決めての大逆転勝利。指揮官スティーブ・カーも「最高に楽しい試合だった」とご満悦だった。

もっとも、ウォリアーズのファンは試合開始の時点で落胆していた。この試合で復帰されるかもしれないと見られていたエース、ステフィン・カリーの姿がなかったからだ。カリー抜きではウォリアーズは本来の姿を取り戻せない。だからこそ誰もがエースの復帰を待ち望んでいる。

カリーが左手首を骨折してから、球団は彼が戻ってくると言い続けている。ファンに期待を持ち続けてもらうことは運営の観点から見れば正しい。しかし、無理をしてケガが悪化すれば約4カ月のリハビリは無駄になってしまうため、慎重にならざるを得ない。そして慎重になればなるほど復帰時期は遅れてしまう。

すでにプレーオフ進出には赤信号が灯っており、ファンの感情を考慮しないとすれば今シーズンはカリーをプレーさせず、来シーズンにクレイ・トンプソンとともに100%の状態で復帰させるべきなのかもしれない。

そんな状況で、カリーの今シーズン中の復帰に太鼓判を押す人物が現れた。ステフの弟でマーベリックスでプレーするセス・カリーだ。セスは、ステフはチームメートやファンのために復帰すると太鼓判を押す。

「リズムを取り戻すことが一番だ。誰だって1年間も休みたくはないし、ステフはプレーせずにはいられないんだ。復帰するために頑張っているし、復帰してファンにプレーする姿を見てもらうために、辛抱強くケガと向き合ってきた。結局、大事なのはコートの上に立つことさ」

ウォリアーズは次戦3月5日に昨年のファイナルのリマッチとなるラプターズとの対戦を控える。カリーは先日ウォリアーズ傘下のGリーグチームで5on5の練習に参加し、コンディションとして復帰間近のところまで来ているのは確実だ。セスが言うように、ステフはプレーしたくてたまらないに違いない。

あとはチーム側の決断を残すのみ。ヘッドコーチのスティーブ・カーはラプターズ戦での復帰に関して「可能性はある」とだけコメントしている。これがファンに期待を持たせるリップサービスなのか、それとも真実なのだろうか。