開幕戦を落とし、チームのヘッドコーチ解任など、決して順風満帆ではなかったキャバリアーズだったが、ビッグ3を中心をした戦いで東カンファレンスを2年連続の1位通過。レブロンは平均25.3得点、7.4リバウンド、6.8アシストの数字を記録し、オールラウンダーぶりを見せつけた。昨年と同じ顔触れとなったファイナルでは、史上初1勝3敗から奇跡の逆転でシリーズを制した。クリーブランドに初優勝をもたらしたのは、覚醒したレブロンの活躍に他ならない。
2015年10月27日
ブルズとの開幕戦はラストプレーでレブロンがブロックされ惜敗、波乱の幕開けとなった。腰に違和感を抱えたまま迎えた開幕戦、交代するとベンチに座らず横になって患部をいたわった。
2015年11月2日
シクサーズ戦で通算2万5000得点を達成。31歳151日で達成したコービー・ブライアントを抜き、30歳307日と史上最速での達成となった。
2015年11月23日
マジック戦で通算6395アシストを達成。オスカー・ロバートソンに続き、得点とアシストの両部門で歴代トップ25入りを果たす。
2015年12月8日
疲労が蓄積したために前の試合を欠場し、迎えたブレイザーズ戦。33得点を挙げ、3連敗中のチームを救った。
2015年12月17日
サンダー戦。デュラントとのトップスコアラー対決。レブロンが33得点9リバウンド11アシストの活躍でチームを4連勝に導く。
2015年12月25日
全米の注目を集めたウォリアーズとのクリスマスマッチ。レブロンが終盤に失速したことで、接戦を落とす。昨シーズンのファイナルのリベンジは果たせなかった。
2016年1月14日
スパーズ相手に敗戦。この時点で東カンファレンス首位を走っていたにもかかわらずヘッドコーチ交代の決断が下された。デビッド・ブラッドとは確執が噂された。
2016年2月14日
NBAオールスター。コービー・ブライアントの290得点を抜き、通算291得点で歴代1位に躍り出る。
2016年2月29日
平均24.8得点、7.3アシスト、7.4リバウンド、1.7スティールを記録し、2月の月間MVPに選出される。ペイサーズ戦でポール・ジョージと1対1を繰り広げるレブロン。
2016年3月10日
レイカーズ戦、コービー・ブライアントとの最後のマッチアップ。レジェンドに敬意を表しつつも、ユニフォームを引っぱりコービーの好きにはさせなかった。
2016年3月19日
ヒート戦、盟友ウェイドとのとのマッチアップ。レブロンが26得点、ウェイドが24得点を挙げた。試合はヒートが勝利した。
2016年4月1日
ホークス戦、通算2万6718得点を挙げ、オスカー・ロバートソンを抜き、歴代11位に。
2016年5月2日
ホークスとのプレーオフ東カンファレンス準決勝第1戦に勝利し、マイケル・ジョーダンの持つプレーオフ勝利数119を抜き、歴代19位に浮上。
2016年5月4日
ホークスとのプレーオフ第2戦。25本の3ポイントシュートを成功させる驚異のパフォーマンスを披露。もちろんNBA新記録だ。
2016年5月21日
ラプターズとの東カンファレンス決勝第3戦。敵地で敗れ連勝が10で途切れる。ビスマック・ビヨンボに激しいファウルを受けるレブロン。
2016年5月27日
プレーオフ東カンファレンス決勝第6戦。4勝2敗とし、2年連続でNBAファイナル進出。3ポイントシュートを放ち、手応えありのフォロースルー。
2016年6月2日
ウォリアーズとのNBAファイナル第1戦、第4クォーターに突き放され敗北。アンドレ・イグダーラのマークに苦しむ。
2016年6月5日
NBAファイナル第2戦、クレイ・トンプソンとドレイモンド・グリーンのダブルチームに苦戦する。チームトップの19得点を挙げるも、7ターンオーバーが敗因の一つとなり、77-110で完敗。
2016年6月13日
NBAファイナル第5戦、後がないキャバリアーズは、レブロンとアービングがともに41得点を挙げる活躍を見せ対戦成績を2勝3敗とする。ステファン・カリーをブロックする直前。
2016年6月16日
NBAファイナル第6戦、対戦成績を3勝3敗のタイに。史上初2試合連続40得点オーバーの活躍。
2016年6月19日
NBAファイナル第7戦、チームを救う神がかったブロックショット。ゴールシーン以上に見る者に感銘を与えるブロックは、このファイナルを象徴するシーンとなった。
2016年6月19日
激闘を制し、悲願の優勝。自身3度目となるファイナルMVPに選出される。
2016年6月20日
クリーブランドに初優勝をもたらし、凱旋するレブロン。
プレーオフに入り、一段とプレーの質を向上させたレブロン。ファイナルでは2試合連続40得点以上挙げ、歴史に残るブロックショットを見舞ったりと、記録にも記憶にも残る圧巻の内容であった。得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックの主要5部門でチームトップの成績を残し、まさしく「chosen1」(選ばれし者)であった。