カール・アンソニー・タウンズ

「オールスターに出る24人はNBAのベスト24人じゃない」

先週のリザーブメンバー発表をもって、NBAオールスターの出場24選手が確定した。そこにティンバーウルブズのカール・アンソニー・タウンズの名前はなかった。昨シーズンは選出の知らせを聞いた直後にうれし涙を流したが、今シーズンは落選を冷静に受け止めようとしていた。

「このリーグで過小評価されることには慣れてしまったよ。入団した時からそうだ。僕の名前がメンバーに入っていなかったのは今年に限ったことではない。僕のように低すぎる評価を受け続ければ、落選を予想するのが自然だ。選ばれたら逆に驚いただろうね」

タウンズのスタッツを見れば、彼が正当な評価を受けていないと感じるのも無理はない。今シーズンは平均27得点、10.7リバウンドを記録している。出場試合数が規定に達していれば両方ともリーグのトップ10に入る数字だ。平均得点だけ見れば西カンファレンスのフロントコートの選手ではカワイ・レナードに次ぐ数字だし、センターの選手ながら3ポイントシュート成功率は40%を超えている。

落選の理由は出場試合数の少なさだろう。2試合の出場停止処分に加え左膝の捻挫と病気で合計17試合欠場している。また、ディフェンス面でのチームへの貢献度の低さも影響したのかもしれない。各選手のチーム全体のディフェンスに及ぼす影響力を図るDRPMはセンター65人中65位で最下位。ちなみに同じ指標のオフェンス版であるORPMはリーグトップだ。

タウンズはオールスターはファンのためのイベントに過ぎず、落選がさらなるモチベーションになることはないときっぱり否定した。

「僕はオールスターよりもはるか先を目指している。史上最高の選手になるのが目標だ。そのためにはコートに立って進歩し続けなければならない。常にチームの勝利を目指し、レガシーを残したいんだ」

自身のキャリアのビジョンを語った後、タウンズは皮肉を込めて「今年のオールスターに出る24人はNBAのベスト24人じゃないことが残念だよ」と締めくくった。