「島根スサノオマジックの歯車の一つに」
島根スサノオマジックは今日、アソシエイトコーチとして河合竜児と新たに契約を交わしたことを発表した。
島根は先週、鈴木裕紀ヘッドコーチにパワハラ行為があったとしてBリーグからクラブと関係者が処分を受け、ヘッドコーチは『2カ月間の公式試合に関わる職務全部の停止』が科された。指揮官不在となった先週の3試合は、篠原滋アシスタントGMが代行してチームの指揮を執っていた。
まだレギュラーシーズンは約半分の28試合を残しており、ここまでの成績は10勝22敗とプレーオフを回避してのB1残留を十分狙える位置にいる。そこでS級ライセンスを持つ河合竜児に白羽の矢が立った。
昨シーズンはライジングゼファーフクオカを率いてB1を、今シーズンは山形ワイヴァンズでB2を戦った河合だが、いずれもシーズン序盤戦に結果を出せずに途中解任されている。B1で指揮を執るのは昨シーズンに続いて2回目。昨シーズンの福岡では自らの手で昇格を勝ち取ってB1に挑んだのだが、新戦力を多数加えたチームが形になる前に早すぎる解任を言い渡された悔しさがあるはず。彼にとってはリベンジの機会だ。
河合アソシエイトコーチは、「シーズン途中での加入ではありますが、島根スサノオマジックの歯車の一つとなり、皆さんと共に戦えることを楽しみにしています」とのコメントをクラブを通じて発表している。
また自身もパワハラを止められなかったとして処分を受けた堀健太郎GMは、パワハラ事案についてあらためて謝罪するとともに「ここから、もう一度チーム一丸となり戦っていきたい」と決意を新たにしている。
明日の水曜ナイトゲームは敵地で京都ハンナリーズ戦、週末にはホームで千葉ジェッツとの連戦が控えている。パワハラ事件の影響はいまだ消えてはいないだろうが、1試合でも早く体勢を立て直すことが残留に向けた大きなカギとなる。