選手も観客も信じた逆転勝利は実現せず
2015年1月27日以降、レギュラーシーズンのホームゲームで負け知らずだったウォリアーズが、ついに敗れた。今シーズン開幕からのホーム連勝記録は36で、そしてNBA新記録となったホーム連勝記録も54で止まった。
前半を43-45とビハインドで終えたウォリアーズは、第3クォーターも劣勢から抜け出せない。第4クォーターに入っても、アイザイア・トーマス、エバン・ターナーを起点としたセルティックスの攻撃を止められず、9-0のランを決められ残り8分の時点で83-93と点差を10にまで広げられる。
しかし、これまでも士気の高い相手に手を焼くことはあっても、要所はきっちり締めて勝利するのがウォリアーズのスタイル。オラクル・アリーナに集まった観客も、この時点では表情に余裕があった。
ここでようやくエンジンが掛かり、反撃を開始。96-101とビハインドを縮めた残り3分14秒でタイムアウトを取った時には、ファンは勝利を疑わなかったはずだ。103-105とセルティックスを「射程圏内」にとらえてタイムアウトを取った残り30秒の時点ではむしろ、直前にドレイモンド・グリーンがファウル覚悟のスティールを試みて見事にマイボールにしていたこともあり、アリーナ全体が逆転勝利の確信に酔いしれていた。
しかし、この日のウォリアーズは本来の彼らではなかった。そもそも、アウェー5連戦の4戦目、前日もポートランドで試合をして移動してきたセルティック相手に、ここまで苦戦してはならなかったのだ。
無用のファウルも目に付いたし、トータルで22ものターンオーバーも王者らしからぬ数字。そしてこの日のウォリアーズは、クラッチタイムにおける圧倒的な勝負強さを欠いていた。
試合時間残り10秒、ハリソン・バーンズが3ポイントシュートを決めて1点差に詰め寄った(106-107)まではいいが、シュートブロックに来たグリーンを空中でかわす高難易度のレイアップをトーマスに決められ、ビハインドは3点に広がる。
残り時間はわずか。ウォリアーズは最後の攻撃でも細かくパスを繋ぎ、スクリーンでステファン・カリーをフリーにすることに成功する。しかし、カリーの放ったシュートはリングに嫌われ、これを拾ったバーンズが不十分な体勢からラストショットを放つも決まらず。敗戦を告げるブザーが鳴った。
激しいディフェンスを終始続けるハードワークで大金星を挙げたセルティックス。攻撃面ではインサイドに偏りすぎてはいたものの、トーマスが22、ターナーが21、Jared Sullingerが20とバランス良く得点を挙げた。これで通算成績は44勝32敗。ここのところ振るわなかったが、この一勝で再び東カンファレンスの上位争いに名乗りを上げた格好だ。
セブンティシクサーズ | 91 | – | 100 | ホーネッツ |
マーベリックス | 98 | – | 89 | ピストンズ |
ネッツ | 91 | – | 105 | ニックス |
キャバリアーズ | 110 | – | 108 | ホークス |
ラプターズ | 99 | – | 95 | グリズリーズ |
マジック | 110 | – | 113 | バックス |
ティンバーウルブズ | 85 | – | 98 | ジャズ |
ヒート | 112 | – | 106 | キングス |
ウィザーズ | 106 | – | 99 | サンズ |