マーキーズ・クリス

平均7.4得点、5.4リバウンド、1.9アシストを記録

ウォリアーズのマーキーズ・クリスは1月6日のキングス戦後、チームから解雇を通達された。クリスは昨年10月にウォリアーズとベテラン最低保証額での1年契約を結んだが、わずか3カ月でチームを離れることになった。

22歳のクリスは苦労人だ。2016年のドラフトで1巡目指名を受けサンズへ入団したが、期待されただけの活躍はできなかった。特に問題視されたのは短気な性格だ。試合中に相手選手とたびたび衝突し、出場停止や罰金の処分を受けてきた。12月にもマーベリックスのルカ・ドンチッチを突き飛ばし、リーグから3万5000ドルの罰金を命じられていた。

しかし、この事件を除いては今シーズンのクリスはウォリアーズに貢献してきたと言える。チーム加入後37試合に出場し、平均7.4得点、5.4リバウンド、1.9アシストを記録。主力をケガで欠いて苦戦が続くチームとはいえ、ロスター入りに相応しい実力があることを証明してみせた。

それでも解雇されたのは、彼の問題ではなくチームの事情によるもの。ガードのデイミオン・リーをロスターに加えるためだろう。リーは現在2ウェイ契約の期限が迫っており、クリスをカットしてロスターを空ける必要があった。

クリスは解雇されたことは残念だが、これも仕事の一部だと受け入れている。『NBC Sports』によれば、もしウォリアーズから10日間の契約を提示されたら前向きに検討すると話した。乱暴者のイメージが先に立ってプレーでの正当な評価を得られなかったが、その悪循環をウォリアーズの数カ月で立ち切れたと感じている。

不本意な結果とはなったが、クリスには次のチャンスが訪れるのではないだろうか。ヘッドコーチのスティーブ・カーは彼には「輝かしい未来」があると話した。クリスもその言葉を信じている。