試投数の少なさが昨シーズンの落選理由
再建期を迎えたウィザーズでキャリア最高のシーズンを送っているダービス・ベルターンスには、今シーズンどうしてもかなえたい個人目標がある。それは、オールスター・サタデーで行われる3ポイントシュートコンテストに出場することだ。
昨シーズンも出場を望んだが、3ポイントシュート試投数が少ないという理由で落選。しかしベルターンスからすれば、この落選理由は納得がいかなかった。なぜなら、昨シーズンのコンテスト出場者が発表された時点で、セス・カリー(試投数2.9本、成功率48.5%)、ダーク・ノビツキー(試投数4.0本、成功率42.9%)は、4.4本の試投数、47.2%の成功率を記録していた彼よりも3ポイントシュート試投数が少なかったから。『NBC Sports』によれば、ベルターンスはリーグが上記の2人を選んだ理由を、こう推論した。
「第一に自分がサンアントニオ(スパーズ)でプレーしていたから。マーケットの規模が小さいし、サンアントニオの人以外でスパーズを応援している人は珍しいからね。それに2人を出場させたのは、ショーを盛り上げるためだと思うよ。ファンのみんなもその方が喜ぶしね。そういう方向にリーグが舵を切ったからダークとカリー兄弟を出場させたんだ」
だが今シーズンのベルターンスは、キャリアハイの平均15.6得点4.8リバウンド1.7アシストに加えて、3ポイントシュート試投数も8.7本と、昨シーズンの4.4本の2倍近い数字を残し、成功率もキャリア最高の44.7%を記録している。これだけのスタッツを残している以上、「もし落選しても、リーグは去年と同じ言い訳を使えない」と彼は言う。
来年の2月にシカゴで開催されるオールスターウィークエンドで念願がかなうかどうか、コンテスト出場者の発表を待ちたい。