アレックス・カルーソ

「カルーソはスターディフェンダー」

レイカーズで2年目のアレックス・カルーソは、スター軍団の中において地味な存在ながら、ファン人気の高い選手として知られている。

しかし、カルーソは人気先行の選手ではない。今シーズンはリーグトップクラスのディフェンスを誇るチーム内で、守備の要として存在感を発揮。指揮官のフランク・ボーゲルは、「スターディフェンダー」と、彼を絶賛している。

「カルーソはスターディフェンダーで、エリートレベルの選手だと思う。プレー映像を見ても、夏のワークアウトを見ても、彼は走れるし、リーチもあって、とても優れたディフェンダーだ。彼には守備に関する直感があって、それが大きい」

「肉体的な能力だけが大事なのではなくて、重要なのはバスケットボールIQ。動き、手の使い方、相手を抑えられる能力やテイクチャージできる力。それらを織り交ぜながら、リバウンドを奪うことも大事。彼は、これらのことを高いレベルでやっている」

100ポゼッションあたりの平均失点でリーグ4位(102.8)のレイカーズにおいて、カルーソのディフェンスレーティングはチーム最少の96.3で、スタッツも守備に優れていることを証明している。

1試合平均19.9分の出場で4.7得点1.7リバウンド2.1アシストと目立った個人成績を残しているわけではないものの、セカンドユニットに欠かせない守備で違いを生み出せる選手だ。

今シーズンは開幕ダッシュに成功し、現在リーグ首位に立っているレイカーズは、このまま主力に怪我人が出なければ17回目の優勝も見えてくる。レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスのようなスター選手だけではなく、カルーソのような『黒子』の活躍も、レイカーズが好調を維持できている要因の一つだ。