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指揮官のカーは「選手たちが決めること」と静観
来週からNBA各チームのトレーニングキャンプが始まる。どのチームも開幕に向けてコンディションを整え、選手間の連携を高めていくのがテーマだが、王者ウォリアーズはもう一つ別の問題を抱えている。
それは、NBA優勝チームの恒例となっているホワイトハウスへの表敬訪問を実施するかどうか。
昨秋にドナルド・トランプが第45代アメリカ合衆国大統領に就任した後、NBA選手たちの多くがトランプ大統領が打ち出す政策などを批判。2017年ファイナルのMVPに輝いたケビン・デュラントは、先月『ESPN』に「ホワイトハウスに行くつもりはない。今の大統領をリスペクトしていない」とコメント。
ヘッドコーチのスティーブ・カーはこう語る。「チーム内には様々な意見がある。各国出身の選手たちがチームにはいるので、考え方も異なる。まずは全員が集まって話し合ってからだ」
カーによれば、NBAからホワイトハウス表敬訪問に関する指示はないそうだ。カーは「どうするかはチームの決断になる。私は選手たちが決めるべきだと考えている」と言う。
通例であれば、優勝を決めると大統領から祝電が入り、その場でホワイトハウスに招待されるのだが、『ESPN』によれば、まだトランプ大統領陣営から連絡はないそうだ。
ホワイトハウスがあるワシントンDCに本拠地を構えるウィザーズとのロード戦のオフに大統領を表敬訪問することが多い。今シーズンの日程を見ると、ウォリアーズが敵地でウィザーズと対戦するのは2018年2月28日。その前後には試合が組まれていない。
王者ウォリアーズが慣例通りホワイトハウスを訪れるのか、それとも見送るのかは、選手の話し合いにかかっている。