富樫勇樹(千葉ジェッツ)インタビュー「これからはチームを勝たせるのは当たり前で、その次のレベルに行きたい」

2017/09/01
Bリーグ&国内
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協力=CHIBA JETS FUNABASHI Memorial Book2016-17

昨シーズンは全60試合にスタメン出場、平均13.2得点、4.0アシストと堂々のパフォーマンスを披露した富樫勇樹。千葉ジェッツだけでなく『Bリーグの顔』とも呼ぶべき存在へと成長した。ただ、その前のNBL最終年にはプレータイムを与えられず、悶々と過ごしたこともある。富樫はその鬱憤を晴らすかのようにすべての試合に全力を注ぎ込み、結果を残した。Bリーグ2年目のシーズン開幕を前に、さらなる飛躍を誓うジェッツの司令塔に話を聞いた。

CHIBA JETS FUNABASHI
Memorial Book 2016-17

9月1日より千葉ジェッツのホームアリーナにて発売!

1シーズン前から比べたらかなりの進歩だと思います

──昨シーズンも東地区は激戦区と言われましたが、開幕時点では千葉の評価は決して高くなくて、千葉が強くなったことで勢力図を塗り替えた感があります。

ポテンシャルは持っているけど、何か大きく変わらないと上位には行けない、と全員が開幕前には思っていたはずです。今までと同じ気持ちでは上には追い付けなかった。それを誰かがやるのではなく、チーム全員でそういうところを変えていけたのは良かったですね。

──チーム一丸のディフェンスから走る、スピーディーなバスケットがうまく行きましたが、プレーの面ではなく気持ちの部分での変化は、どうやって実現されたのでしょうか?

そこは選手どうこうよりもやっぱり監督なんじゃないですかね。そこが一番大きいと思います。監督が変わっていろんなことが変わって。もちろん選手も変わったんですけど、結局は監督がどう選手のモチベーションを高くして試合をやらせるか、ということになります。

戦術もそうですけど、気持ちの面が一番このチームに欠けている部分でした。一番に監督が変えてくれたのはその部分です。まだ行きたいレベルに行けてるわけじゃないんですけど、1シーズン前から比べたらかなりの進歩だと思います。

自分がうまくなれば、どうにでも変わることができる

──チームが成熟して勝てるようになり、天皇杯でも優勝しました。レギュラーシーズンの最後も9連勝という最高の形で締めました。ただ、チャンピオンシップでは栃木に敗れています。栃木との差はどこにあったと思いますか?

実力的には五分だったと思いますよ。栃木は何年も同じメンバーでやっていて、チームケミストリーでの差がかなりありました。そこが最後の最後に出たかなと。バスケの実力的には完全に互角だったと思っています。

──千葉は同じメンバーが多いとは言え、全く新しいチームに生まれ変わって1年目のようなものでした。そうなると来シーズンが勝負ですね。

そうですね。千葉のスタイルは昨シーズンでしっかり確立できました。外国籍選手の2人は入れ替わりましたが、チームとしてやることは変わっていないので。それを去年やっているメンバーの日本人が表現して、新しく来る2人に対して良いコミュニケーションを取って良いチームを作っていけるかだと思います。

──しかし、プレースタイルを確立したことで、相手からは対策しやすくなるのでは? 今後、千葉は追われる立場になるわけですが。

対策はされるでしょうけど、結局は対策どうこうではないところでバスケをやろうとしています。ファストブレイクだったり走るバスケだったり。ピック&ロールの対策ももちろんあると思いますが、それは戦術よりも自分が成長すべき部分です。自分がうまくなれば、どうにでも変わることができるというのが僕の考えです。

毎年数字を伸ばせるよう努力しなければいけない

──Bリーグ開幕以降、日本のバスケットボールを取り巻く環境は大きく変わりました。富樫選手の立ち位置にも変化がありました。Bリーグの看板選手と呼べるほどに知名度は上がったし、日本代表にも定着しています。

代表については危機感を持ちながらやっています。これまで国際大会で活躍したわけじゃないので、今後もアピールして「代表に必要な存在」と認められるよう、リーグ戦からアピールしていきたいです。結局のところ、今の代表での立ち位置も千葉でのプレーで勝ち取ったものなので。

もちろんチームの勝利が一番ですけど、それにプラスして自分がうまくなって、自分の活躍でチームを勝たせたいという気持ちが強いんです。それは千葉でも日本代表でも変わりません。これからはチームを勝たせるのは当たり前で、その次のレベルに行きたいと思っています。

──「その次のレベル」と言うのは?

まずはスタッツを伸ばしたいです。確率を上げれば同じシュート本数でも点数は伸びます。クオリティを高めることでいろんな数字も上がります。これまでは見えなかったパスも、1年経験したことで見えるようになって、アシストも増やしていけるはずです。

日本人のバスケはチームバスケが強すぎて、個人の数字を気にすることを好まないと言うか、そこまで良く思わない人もいると思います。でも僕はそこは違うと思っています。もちろんチームファーストですけど、個人が成長して、毎年数字を伸ばせるよう努力しなければいけない。個人的にはまだまだ成長しないといけないと思っているので、そこは来シーズン、もっと良い数字を残せるよう頑張りますし、そこは自己中心的という見え方にならないようにしたいとも思っています。

──では最後に、2年目のシーズン開幕を楽しみにしているジェッツブースターに向けてメッセージをお願いします。

常に満員のアリーナでプレーできる幸せを選手全員が感じているのが千葉なので、新シーズンもたくさんの人に会場に足を運んでもらって、応援してもらって、僕らとしては勝つ試合を見せたいです。入場者数の目標を達成するために、僕たち選手としては面白いバスケをやって勝つことで協力できます。そこは選手としてできることすべてをやろうと思っています。

昨シーズンはチームとして大きく成長できたし、それはファンの方にも感じられたと思います。それを受けての2年目ということで、さらに良いチームにしていくつもりです。天皇杯2連覇、そしてBリーグ優勝を達成できるよう、ファンの方々にはホームコートに足を運んでもらって、応援していただきたいと思います。

B.LEAGUE開幕元年、千葉ジェッツは天皇杯優勝、44勝16敗、レギュラーシーズンでの入場者数135,097名と輝かしい功績を残すことができた。その活躍の軌跡を総集編として記憶(メモリアル)し、次シーズンを更なる飛躍のシーズンとするため創刊。表紙には、ブースターからの全力の応援メッセージを掲載。さらに2016-2017シーズンの全試合記事とメモリアルブック限定、川淵三郎×島田慎二特別対談を全編収録。ファン必見のコンテンツが盛りだくさんな内容となっている。また9月1日には島田の著作となる『千葉ジェッツの奇跡 Bリーグ集客ナンバー1クラブの秘密 』が発売される。

CHIBA JETS FUNABASHI
Memorial Book 2016-17

限定販売 2,000部 販売価格:2,500円(税別)
9月1日(金)より発売開始/詳しくは千葉ジェッツHP、千葉ジェッツ公式オンラインショップで