ビンス・カーター

「40歳オーバーの人々に希望を与えてくれている」

ホークスのビンス・カーターは2019-20シーズンを最後に引退することを表明している。ニックスとのプレシーズンマッチに出場したカーターは、23分間の出場で17得点を挙げて、100-96の勝利に大きく貢献した。

5本の3ポイントシュートを沈めるなど、引退を決めた選手とは思えないほどのパフォーマンスを見せたカーターは、ラストシーズンでの目標をこのように語った。

「すべての試合に出場できることを確かめたい。これはコーチの決断によるものだけどね。でも身体のコンディションも整っているし、僕ならできると思っているんだ」

ホークスはここまでプレシーズンマッチを4試合消化。その中で、カーターは4試合すべてに出場し、毎ゲーム13分間以上のプレータイムを与えられている。それだけに、カーターが全試合出場に自信を見せるのもうなずける。

だが、2006-07シーズンに在籍したネッツ時代を最後にカーターは全試合出場を果たせていない。さらに40歳以上の選手で82試合出場を果たした選手は、過去にジョン・ストックトンしかおらず、42歳のカーターが挑もうとしていることの難しさを物語っている。

それだけに、この目標を達成するためには身体のケアに細心の注意を払わないといけない。だが、カーターはこうした努力に対しても前向きで「必要ならどんなことも僕はやるよ」とコメントした。

今回対戦したニックスのヘッドコーチ、デビッド・フィズデイルとは2016-17シーズンにグリズリーズでともにプレーした仲。フィズデイルは「彼は引退するのかい?」とジョークを交えつつ、カーターについてこう話した。

「彼は驚くべきことをやっているよ。すごいことをやっているんだ。僕らみたいな、40歳オーバーの多くの人々に希望を与えてくれている」

42歳で全試合出場という高い目標を達成し、ラストシーズンを最高の形で締めくくれるか。カーターの最後の挑戦がもう間もなくスタートする。