ケンバ・ウォーカー

「僕たちはお互いを信頼しあっている」

セルティックスに加入したケンバ・ウォーカーは、ここまでプレシーズンマッチの2試合に出場した。古巣ホーネッツ相手には21分の出場で12得点4アシスト、キャバリアーズ戦では12得点を記録。もっとも、2試合でフィールドゴール試投数は7本、6本と伸びていない。昨シーズンは1試合平均20本を超えていたのだから、これは大きな変化だ。その中で3ポイントシュート成功率は62.5%(2試合で8本中5本成功)と効率良く得点を伸ばしている。

昨シーズンのウォーカーは、チーム全体の攻撃を担った率を表す『ユーセージ率』が、NBA全体で9番目に高い31.5%で、オフェンスの絶対的キーマンであることがスタッツにも出ていた。それが新天地セルティックスでは、ボールタッチの機会自体が少なくなると見られている。

それでもウォーカーはセルティックスでの新シーズンが楽しみだと語った。

「ボールに触る機会が減ることは、僕からプレッシャーを取り除くことにもなる。いろいろなバリエーションのシュートを今も練習しているけど、もしかしたら使う機会は多くないかもしれないし、僕のユーセージ率も少し下がるかもしれない。だけど、それはチームメートのプレーを作り出す機会になる。僕はそうなることを願っているんだ」

ウォーカーはトレーニングキャンプを通してチームケミストリーの構築に励んでいると言う。

「僕たちはとても良い関係で練習ができている。僕はこれがとても大切なことだと思っている。ハードに練習しているけど、より良い関係を作るにはもう少し時間が必要だ。でもそれ以前に、僕たちはお互いを信頼し合っているよ」

新チームでは今までのホーネッツ時代とはプレースタイルを変えることになりそうだが、それでもリーダーとして若手を引っ張っていくことには変わりはない。