ジミー・バトラー

「自分がチームを助けるよりも、逆に助けられている」

ヒートに移籍したジミー・バトラーは、トレーニングキャンプ初日の練習に向けて気合を入れていた。練習が始まるのは午前10時からだが、バトラーは午前3時半に起床し、個人ワークアウトをしてチーム練習が始まるのを待っていた。

チームの練習後、彼は「みんなが3本目の夢を見ていた頃には、もう練習をしていたよ」と、笑顔で話した。新天地でのキャンプ初日に興奮し過ぎたリーダーだったが、ヒートでの練習は想像通りだったという。

「全員がお互いのことを助け合って、みんなが声を出している。リーダータイプが揃っていて、それぞれが異なる形でチームを引っ張っている。今の段階では、自分がチームを助けるよりも、逆に助けられているね」

そして、気づいたことをすぐ言葉にするバトラーは、ヒートの雰囲気に早くも好感触を得ている。

「それぞれが主張してくれるから、やりやすい。自分が誰よりも先に言葉にしているけれど、戦いたい気持ちが強い選手が揃っているんだ。これが実際に対戦相手との試合になれば、練習でお互いにバトルし合っている分、イージーになるだろうね」

ヒート一筋のキャリアを送り、キャプテンを務めているユドニス・ハズレムも、バトラーの気質を高く評価している。

「自分が伝えたいメッセージを言ってくれる存在がいるだけで助かる。インテンシティも近いし、彼のレベルでプレーすることを周りに求める選手だからね」

初日から気合いを入れ過ぎたとはいえ、バトラーの気持ちはチームに伝わっただろう。キャンプ、プレシーズンを経て、彼が中心のヒートがどういうチームに変わっていくのか、注目したい。