良い意味で自分本位な千葉ジェッツの富樫勇樹「スタッツを求めてプレーしている」

2019/09/30
Bリーグ&国内
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富樫勇樹

9月27日、千葉ジェッツは毎年恒例となっている『パートナー決起会』を開催。チームを支えるパートナーの前で決意を表明し、ファンとの交流を楽しんだ。決起会を終え、「良い成績を残そうと、身が引き締まる思いになった」と語ったのは千葉のエース、富樫勇樹だ。その富樫にシーズン開幕直前の思いを聞いた。

「平均8点の167cmのポイントガードなんていらない」

──決起会の中で目標を語る場面がありましたが、富樫選手は「朝食を食べる」と回答していました。ジョシュ・ダンカン選手の「チャンピオン」の直後で会場からも笑い声がこぼれましたが、詳しく教えてもらえますか?

こういった時、バスケの目標はもちろんみんな分かっているので、変化球です(笑)。正直、朝ごはんを食べることで絶対にパフォーマンスが良くなるとはいまだに信じてはいないんですけど、食べたほうが良いという声が多いので。できるだけ食べていこうと思っています。

──以前、偏食癖があると話していたので、食に対する考え方をあらためたのかと思いました。

自分が食べられる野菜の栄養素が運良く高いという話ですね。好き嫌いはしてもいいんだという。他の選手に比べると、そこまで気を遣ってないですね。毎日ラーメンなどジャンクなものを食べるわけじゃないですし、制限されたほうがストレスが溜まってパフォーマンスが落ちる感覚のほうが強いです。

富樫勇樹

「周りからのプレッシャーはあまり感じたことがない」

──新シーズンは『1億円プレーヤーの富樫』という見られ方をすると思います。その中でそうした過大な期待をされることはプレッシャーになりませんか?

正直、周りからのプレッシャーはあまり感じたことがないので、気にならないです。

──ある程度のスタッツや勝ち星というのを求められることになると思いますが、その点についてはどうでしょうか?

僕はBリーグの日本人選手の中でもセルフィッシュで、スタッツを求めてプレーしている選手のうちの一人だと思うんです。トップ3に入るくらい。でも、そこが他の選手との差をつけている部分だとも自信を持って言えます。

もちろん、去年みたいにチームを勝たせながらというのがベストです。自分のプレースタイルを貫いて、誰にも文句を言われないような成績を残す。それで負けたら自分のせいという感覚でいます。なのでそれなりの貢献度を、数字としても出したいという思いでやっているんです。

──セルフィッシュという言葉にはネガティブなイメージがあるだけに、自分のことをそう思っていることに驚きました。

思ってますね。というより、他の選手が思ってなさすぎるという感覚です。これは海外生活で磨かれた、自分を出すということだと思います。スタッツを気にすることは自分をアピールする上で良いに越したことはないですから。シュートセレクションが悪かったりしたら話は変わってきますが、20点取れる選手は魅力的だと思いますし。

また僕の場合、この身長でスタッツを残さなければ絶対に代表はないので。平均8点の167cmのポイントガードなんていらないじゃないですか。昔からカズさん(中村和雄)に「チビが点取れなかったら出てる意味がない」ときっぱり言われ続けてきたので。その言葉はずっと刺さっていて、人によっていろいろな道はあるが、自分の道はそれだなって。

富樫勇樹

「去年のチームのように成長していければ」

──千葉はアーリーカップで3位、テリフィック12ではグループリーグ敗退とプレシーズンとはいえタイトルを逃しています。富樫選手から見て、チームの状態はどうですか?

問題がないわけではないです。プレシーズンを戦って、昨シーズンとは全く別のチームだと思いましたし。でも、まさに昨シーズンのチームのように、1試合1試合経験を重ねて成長していければと思っているので、不安はありません。

──昨年はアーリーカップ3位、開幕戦も川崎ブレイブサンダースに連敗スタートでしたが、結果的にはリーグ最高勝率と圧倒的な強さを見せました。成功体験があるからこその自信ですね。

そうですね、去年は去年で不安はかなりあったんですけど(笑)。試合を重ねるごとに噛み合っていくのが分かったので。でも「何でみんな東に来るの?」って思うぐらい、東地区はさらに激戦区になったので。安心はもちろんできません。

──確かに各クラブが積極的に補強して、東地区は過去最強のレベルに達した感があります。

でもファイナルを見据えるのであれば、東地区での優勝が必要になってきます。去年は宇都宮(ブレックス)とホームコートを巡る戦いをしました。東地区を1位で突破して、優勝できるように頑張ります。