レーシングドライバー小山美姫とのトークセッション
バスケットボール日本代表の渡嘉敷来夢が、『#USLETR対談 世界に挑戦する女性アスリート』というイベントに登場し、レーシングドライバーの小山美姫と対談を行った。
小山は、今季よりスタートした女性ドライバーによるフォーミュラカーの世界選手権Wシリーズに日本人で唯一の挑戦を果たすとともに、男女区別のないレースの世界で勝利を目指して戦い、将来はF1ドライバーを目指しているアスリートだ。
2人はこの日が初対面ながら、会った瞬間から意気投合。対談では2人の共通点などいろいろな話題でトークセッションは行われた。
その中でも特に印象的だったのは『大切にしている言葉』というテーマ。渡嘉敷が挙げたのは「後悔するぐらいなら始めてみればいい。後悔したくないのなら一歩踏み出せばいい」。そして小山は「勇気は一瞬、後悔は一生」。
この大切にしている言葉は事前にアンケートを取っていたが、イベントで渡嘉敷の言葉を聞いた小山は「似ていて、本当にびっくりした。マネしました?」と渡嘉敷に尋ねて笑いを誘うなどして、アスリートあるある話で会場を盛り上げた。
初対面とは思えない息の合ったトークセッションに
司会者から、普通は新しいことにチャレンジすることは怖い人が多いと問われると、渡嘉敷はこう答えた。「何事も挑戦しないと新しい自分に会えなくて現状維持になってしまう。だから挑戦することで新しい感情も生まれるし、日々進化したい思いがある」
大切な言葉について話す小山に、渡嘉敷が「しっかりしていますね、22歳。言うことがカッコイイ」と合いの手を入れると、小山は「こうやって煽ってくるんですよ(笑)」とテンポの良い会話が繰り広げられ、とても初対面とは思えない息の合ったトークセッションとなった。
最後に司会者から『夢へ向かう同世代の若者へ』というメッセージを求められると、渡嘉敷はこう話した。「挑戦することによって、今まで味わったことがないこともできるようになる。そういった楽しみはスポーツだけでなく、私生活の勉強や仕事でも同じなので、そういう感情でやっていくと楽しめるし、いろんな感情になれる。同じことの繰り返しよりは、刺激的な毎日を得られると思う」とメッセージを送った。
小山も「挑戦がある先に成長があると思うから、挑戦しないと何も始まらない。何か一つを最初から最後までやり遂げることが大事」とメッセージを送り、このイベントは幕を閉じた。
この2人のように世界を舞台に戦うアスリートには、それぞれ多くの苦悩を抱えているはずだ。それでもその経験をポジティブにとらえて、笑いを交えながら話す姿は、同じ舞台を夢見て頑張る若い選手の励みになるに違いない。