
来年にNBA史上最高額の5年3億5950万ドルで契約延長へ
ナゲッツのニコラ・ヨキッチは、今オフの契約延長を見送ることを明かした。新たなスーパーマックス延長にサインできる資格を得た現地7月6日、セルビアに帰国中のヨキッチが自分の考えを語った。
「来年の夏にサインして、キャリアの残りをずっとナゲッツで過ごす」とヨキッチは言う。現在は5年2億7600万ドル(約410億円)のスーパーマックス契約の3年目が終わったところ。今オフに結べるのは4年2億7800万ドル(約420億円)、あるいは3年2億1400万ドル(約320億円)の契約となるが、来年まで待てばNBA史上最高額の5年3億5950万ドル(約540億円)の契約を結ぶことができる。この1年でヨキッチのプレーヤーとしての価値が大きく損なわれる可能性はほとんどないため、来夏に持ち越すのは合理的な選択だ。
どのチームもサラリーキャップをどうコントロールするかに頭を悩ます状況で、NBA史上最高額の契約をヨキッチに与えれば、ロスター全体の構成は難しくなる。それでもナゲッツのフロントは、ヨキッチには喜んで出せる限りの契約をオファーするつもりだ。
その裏付けとなるのが、今シーズンのヨキッチのパフォーマンスだ。65試合の出場で27.7得点、12.9リバウンド、10.7アシストを記録。リバウンドとアシストの両方でリーグ1位になった史上初の選手となり、2年連続で平均トリプル・ダブルを達成した。
もっとも、ナゲッツでは主力にケガ人が相次ぎ、ケガの少ないヨキッチも左膝を痛めて約1カ月の戦線離脱を強いられた。レギュラーシーズンではアーロン・ゴードンが36試合、クリスチャン・ブラウンが44試合にしか出場できず、プレーオフもゴードンはケガを抱えながらの強行出場。ファーストラウンドで『天敵』ティンバーウルブズに屈した。
ケガ人が出なければ優勝を狙えるチームだが、サラリーキャップとの兼ね合いで昨年オフにマイケル・ポーターJr.を放出し、今オフもペイトン・ワトソンの引き留めも簡単にはいかず、補強は簡単にはいかない。ケガ人の多さも単なる不運では済ませられず、2023年の優勝から主力がそれぞれ3つ年齢を重ねて、無理が利かなくなりつつある。
ヨキッチがクラブに絶対の忠誠を誓っているのは大きなプラスだが、ヨキッチを擁してファーストラウンド敗退は言い訳のできない結果で、これを繰り返すわけにはいかない。ヨキッチの忠誠に報いる意味でも、フロントは彼を支える『勝てる戦力』を揃える必要がある。
現在のヨキッチは、母国セルビア代表の一員として『FIBAワールドカップ2027』の予選を戦っている。キャプテンに任命された彼は、ボスニアヘルツェゴビナ戦で20得点10リバウンド11アシストでチームを勝利に導いた。