
タウンズ「チームとしてハングリーであり続けるんだ」
プライドを懸けて一矢報いにきたキャバリアーズを、ニックスは一蹴した。競ったのはティップオフからの10分間だけ。第1クォーターのラスト2分間と第2クォーター開始からの3分間で20-0のラン。これで50-26と大量リードを築き、なおも点差を広げていく。ロケット・アリーナは敵地であるにもかかわらず大勢のニックスファンが押し寄せ、ジェイレン・ブランソンがフリースローラインに立つとMVPコールが沸き起こった。
ニックスを率いるマイク・ブラウンは、「シリーズを決める試合が一番難しい」と楽勝ムードにも気を引き締めていた。それが本気の危機感だったからこそ、圧勝したことに、「カンファレンスファイナルを決める一戦で、セカンドチャンスとファストブレイクだけで65得点を取るなんて今まで見たことがない」と大喜びだった。
余裕の展開だったために、一番プレータイムの長いブランソンでも31分しか出場せず、個人で目立ったスタッツを残した者はいない。それでも14人の選手がコートに立ち、13人が得点を、12人がリバウンドを、11人がアシストを記録して、昨シーズンまでのニックスにはなかった層の厚さを見せ付けた。
ブランソンは「激しく戦った結果だし、そこに少しの運も味方してくれた。最も重要なのは、一つひとつのポゼッションに集中する姿勢だ。先のことは考えず、目の前の瞬間にすべてを出し尽くす。僕たちはそうやって戦ってきた」と語る。
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— NEW YORK KNICKS (@nyknicks) May 26, 2026
ニックスがNBAファイナルに進出するのは27年ぶり。それでも彼らは『チャンピオンの習慣を作る』という作業を、シーズンを通して積み上げてきた。ジョシュ・ハートは言う。「何かスイッチが入って変わったわけじゃなく、積み上げてきた習慣がプレーに現れるようになった。このチームはセルフレスで、誰もが自分のスタッツや栄誉を犠牲にすることを厭わない。そういう性格の選手が揃っているからこそ、ここまで来れたんだ」
セブンティシクサーズに続いてキャブズもスウィープで撃破。西のカンファレンスファイナルは2勝2敗となっており、サンダーとスパーズの決着がつくのはしばらく先だ。心身を休めることはできるが、試合勘は遠ざかる。キャブズとの第1戦では、それが原因で大苦戦を強いられたからこそ、気を引き締めなければならない。
OG・アヌノビーは「勝ててうれしいけど、まだ満足はしていない。今夜は東カンファレンスを制したことを祝い、明日からは次に向けた準備に入る」と言い、カール・アンソニー・タウンズはこう続けた。
「OGの言う通りだ。今日は歴史的な勝利を挙げたけど、お祝いは最小限でいい。すぐに仕事に戻るべきだ。試合が終わってすぐ、前回は休みすぎたと声を掛け合い、ファイナルに向けた練習についての話し合いをしたよ。自然にそうできるのが僕らの特別なところだと思う。チームとしてハングリーであり続けるんだ」
東カンファレンス優勝のセレモニーでは、ニックスのレジェンド、ウォルト・フレイジャーとパトリック・ユーイングからブランソンがトロフィーを受け取った。「素晴らしい瞬間だった」とブランソンは振り返る。「偉大な選手がそばにいて支えてくれる。『一度ニックスになったら、一生ニックスだ』という言葉通りだ。選手とOBとの間にこのような絆があるのは特別なことだ」