ジェイレン・ブランソン

第1クォーターだけで19得点、その後は得点以外で貢献

ニックスはプレーオフのファーストラウンドでホークスと対戦する。現地4月18日、マディソン・スクエア・ガーデンでの初戦、勢いに乗せたくない若きホークスに対し、ジェイレン・ブランソンはティップオフからエンジン全開で攻めていく。結果、第1クォーターだけでフィールドゴール11本中8本成功、3ポイントシュートを3本すべて決める大暴れで19得点を叩き出した。

しかし、これは不安要素もはらんでいた。いきなり12分フル出場したブランソンの負荷は大きすぎ、それにもかかわらず30-24とリードはわずか。彼を摩耗させずに勝ち上がることが必要なニックスにとって理想的な展開ではなかった。

そして、これはホークスからすれば、カール・アンソニー・タウンズのポストアップからのプレーメークを必要以上に警戒した結果でもあり、それ以降は守備を調整してブランソンのマークを厳しくした。その結果、第2クォーター以降の彼はフィールドゴール11本中成功わずか1本、得点も9と失速してしまう。

第2クォーターにブランソンが下がった時間帯に点差を詰められ、一度は追い付かれた。それでもニックスはチームとして崩れず、ホークスが勢いに乗ろうとするたびにその頭をしっかりと押さえつけ、試合が進むにつれてリードを広げていった。

第2クォーターはタウンズとOG・アヌノビーが得点を繋ぎ、第3クォーターには守備とリバウンドでハッスルして走る展開に持ち込んだ。スタメンの安定した働きに加え、ミッチェル・ロビンソンのリバウンドでの奮闘、アヌノビーが足首を痛めて応急処置をする間を安定感あるプレーで繋いだジョーダン・クラークソンと、ベンチメンバーの活躍も光った。ホークスの得点を19に抑えた第3クォーターで、ほぼ勝負は決したと言っていいだろう。

ニックスを率いるマイク・ブラウンは「プレーオフらしいフィジカルな試合になったが、選手たちがよく頑張ってくれた」とチームの奮闘を称えた。

「ジェイレンは試合の立ち上がりにビッグショットを何本も沈めてチームに勢いを与えてくれた。第2クォーター以降はシュートが決まらなかったが、このチームは層が厚く、誰が爆発してもおかしくない。私はシュートの本数やプレータイムではなく、チームの勝利にどう貢献できるかを重視する。ジェイレンは得点が伸びない時間帯も、ディフェンスやボックスアウト、相手のダブルチームを引き付けて味方のプレーを楽にするなど、素晴らしい貢献をしてくれた」

ブランソンは第1クォーターの爆発について「シュートが決まっただけだよ。KAT(タウンズ)が素晴らしいパスをくれて、カッティングからの合わせでレイアップを決めたことでリズムに乗れた」

「まあ、その後のシュートはひどいものだったけどね(笑)」と自嘲しながらも、試合を通した自分とチームのパフォーマンスには十分な手応えを得ていた。

「シーズンを通しても、一つの試合の中でも、必ず波はあるものだ。その中で戦い抜き、どんな形であれチームに貢献する方法を見付けなければならない。何があっても前向きにとらえて戦い抜く。それができた試合だったと思う」

立ち上がりだけはブランソンが得点を連発して、ホークスも負けじと打ち返したが、その後はロースコアの我慢比べとなった。そんな試合展開の変化にきっちり対応し、危なげなく初戦の勝利を得たことで、チームは勢いに乗れる。

「フィジカルで耐えなければいけない試合になったけど、後半のほとんどの時間帯でリードを保ち、そこから19点差まで持っていけた」とブランソンは静かに語った。「良い勝ち方ができたと自負しているよ」