ルカ・ドンチッチ

「完璧な試合じゃなくても守備で戦い抜いた」

現地3月8日、レイカーズはニックスとの上位対決に110-97で完勝した。レブロン・ジェームズが左ヒジの打撲と左足関節炎で欠場したこの試合で、ルカ・ドンチッチが35得点、オースティン・リーブスが25得点を記録してオフェンスを引っ張った。

それでも、ヘッドコーチのJJ・レディックが評価したのはディフェンスであり、ニックスの強度の高いプレーを押し返すタフな姿勢だった。「連戦から戻って来て、今日は昼の試合で休養が十分に取れていない。オフェンスで打ち勝つような試合にならないことは覚悟していた。粘り強く戦って勝つしかない試合で、我々はそれをやり遂げた」

「過剰に反応するつもりはない。それはメディアやファンのやることで、ファンが一喜一憂し、盛り上がってくれるのは素晴らしいことだ。私も子どもの頃はデューク大が負けるたびに泣いていたが、今は冷静でいることが仕事だ(笑)」

ニックスを97得点に抑える上でのカギは、ジェイレン・ブランソンをリズムに乗らせないことで、フィールドゴール19本中8本の24得点と抑え込んだ。「いろんな守り方を織り交ぜたんだ」とレディックは説明する。「普通の守り方に加えて序盤はゾーンを敷いたり、スイッチを多用したり。フェイクに引っかかってファウルしたり、ワイドオープンの3ポイントシュートを打たれたりもしたが、彼への守り方は素晴らしかった」

オフェンスはスター選手の才能で上手くいくが、ディフェンスはチーム全体の努力が必要となる。この試合では序盤にディアンドレ・エイトンが気合いのこもったプレーでディフェンスのトーンをセットし、レブロンに代わって先発起用された八村塁も攻守に集中していた。八村は第1クォーターに3本のシュートをすべて決めて7得点。チャンスを確実に決めることでオフェンスにも良い流れを生み出している。

他にもマーカス・スマートは身体を張ったディフェンスでズレを作らせず、ベンチから出たマキシ・クレーバーやジャクソン・ヘイズもスイッチでの対応でブランソンを抑え込んでおり、まさにチーム一丸での粘り強いディフェンスで手にした勝利だった。

レイカーズは華麗なプレーはできても、ディフェンスで泥臭く勝利を手繰り寄せるチームではない。そんなイメージを選手たちは払拭しようと努力している。その良い材料となった試合を受けてドンチッチは「全員が集中して、特にディフェンスで良いプレーができた。ニックスを100点未満に抑えたのは驚くべき成果だ」と満足気に語る。

「ディフェンスを向上させなければいけないとチーム内でずっと話し合ってきた。それで今、僕らだってやればできるんだと証明できている。自分たちを信じて、この流れを継続させていきたい」

ドンチッチはゲームハイの35得点を挙げたが、フィールドゴール25本中11本成功と確率が良かったわけではない。「決めるべきチャンスで落としたシュートも多く、完璧な試合だったとは言えない」と自身のパフォーマンスを振り返るも、チームとして良い手応えが得られたことをプラスにとらえている。

「今日は僕らのポテンシャルを示すことができた。完璧な試合じゃなくても守備で戦い抜いた。この状況でこれだけのエネルギーを出して戦えたことは、僕らにとって大きな意味がある」