大黒柱レブロンの8つのターンオーバーが命取りに
大きな注目を集めた中で開幕したNBAファイナル第1戦は、ウォリアーズ得意のトランジションが猛威を振るい、キャバリアーズは91-113という予想外の大敗を喫した。
キャブズが意識したのは、ウォリアーズの武器である3ポイントシュート。その対策が実り、33本中12本成功(36.4%)に抑えたものの、その分インサイドにポッカリ穴が空くことに。そのスペースをウォリアーズに突かれ、キャブズは失点を重ねた。
また、前半だけで記録した12回ものターンオーバーが命取りとなった。第2クォーターから徐々にウォリアーズのペースになり、第3クォーター終盤までに24点(69-93)を追う展開に持ち込まれて完敗。試合後の会見に出席したレブロン・ジェームズは、「前半の自分のターンオーバーがすべて」と悔やんだ。
試合を通じチーム最多となる8つのターンオーバーを記録したレブロンは、潔く負けを認め、「KD(ケビン・デュラント)にやられてしまった」と話した。
試合終了後、ロッカーへと戻る通路に立ったレブロンは、そこで立ち止まり、リーダーとしてチーム全員を待った。言葉を発することはなかったが、全員と手を叩き合い、チームメートの健闘を称えた。
潔く負けを認めるも「次の試合を楽しみにしている」
会見で、「リーダーとしてチームメートに伝えるべきことは?」と聞かれると、「何もない。第2戦に集中するだけ」と返答。だが即座にこう続けた。「今日はミスが多かった。自分たちの力は分かっている。今日は自分たちにできると分かっているようなプレーができなかった。次の試合を楽しみにしている」
レブロン、カイリー・アービング、ケビン・ラブの『ビッグ3』以外で印象に残る選手がいなかったことについて聞かれると、レブロンは「チーム全員が、自分らしくプレーすべきだ。シーズンを通して、ここ数年を通してやってきたことをやれば良い」と、奮起を促した。
またレブロンは、第2戦に向けて意識の切り替えが重要であるとも言う。「これはファイナルだ。ミスをいちいち気にしても仕方がない。可能な限りハードにプレーして、ゲームプランを実行する。気持ちを切り替えて、頭をフレッシュにした状態で集中してプレーできれば、後のことは自然に解決するさ」