ザイオン、マーフィー三世と活躍すべきタレントが活躍

現地1月14日、ペリカンズはネッツに116-113で勝利した。どちらも下位チームで、ホームのペリカンズが勝つことに不思議はない。それでもペリカンズは前日のナゲッツ戦から2日連続の試合で、試合の大半でビハインドを背負う展開。あきらめてもおかしくなかったが食らい付き、最後に逆転した。

ケガの多いザイオン・ウイリアムソンが年末からコンスタントにプレーできており、トレイ・マーフィー三世は今年に入ってからの6試合で平均31.2得点とステップアップ。それでもヘッドコーチのジェームズ・ボーレゴが試合後の会見で真っ先に名前を挙げたのはイブ・ミッシとカルロ・マトコビッチ、控えセンターの2人だった。

「試合の流れを変えたのはこの2人だ。第4クォーターに2人を投入すると、6点ビハインドから14-4のランが生まれた。私は彼らの力を信じている。称賛に値する仕事だった」

指揮官ボーレゴはこう続ける。「選手たちの頑張りで、チームは苦しい状況から勝機を見いだした。みんな日頃から努力しているが、時には努力が報われることが証明されると、それはモチベーションになる」

そしてもう一人、サディック・ベイのクラッチ力が勝利の決め手となった。前十字靭帯断裂で昨シーズンを全休し、ホークスからペリカンズへとトレードされた彼は、少しずつ調子を上げてきた。年末に股関節を痛めて約2週間欠場したが、前日のナゲッツ戦から復帰。指揮官ボーレゴは「本当はもっと長くかかるケガだったが、復帰のために全力を尽くした。休むのは簡単だったが、彼はそうしなかった」と、その姿勢を称える。

そのベイは終盤まで5得点だったが、残り1分で同点となるディープスリーを沈め、さらに残り20秒でオフェンスリバウンドから勝ち越しのダンクを叩き込んだ。そして残り4秒ではファウルゲームでのフリースローを確実に2本決めて、チームに勝利をもたらしている。ザイオンはニック・クラクストンの上からポスタライズダンクを決めていたが、今日一番のプレーを問われて「終盤にベイが決めた連続得点だよ」と断言している。

ベイは「今日は終盤まで調子が良くなかった」と淡々と語る。「でもチームは善戦していて、特にベンチメンバーの活躍は素晴らしかった。僕は調子の良し悪しに関係なく、チャンスが来たら全力を尽くすだけ。難しかったけどシンプルにそう考えていた」

勝ち越しのダンクについては「たまたまリバウンドが僕のところに落ちてきた。あれだけ選手が密集しているのにリングまでのコースが空いていたのには驚いた」と振り返る。

「あとは『もう突っ込むしかない』という気持ちだった。そのままダンクに行ければベスト、そうでなくともファウルはもらえると計算してね」

健康なザイオンはやはりモンスター級のプレーを見せるし、彼に続くタレントも揃いつつある。『机上の計算』ではペリカンズは決して弱くはない。10勝33敗、西カンファレンスの最下位と厳しい現実に直面しているものの、この試合のような劇的な勝利があれば「努力は報われる」と信じて前に進むことができる。若いチームにとっては価値ある1勝となった。