「結果を出し続けることでチームはより前へ進むことができる」
現地30日、スパーズはヒートとの激闘を107-101で制し、チーム初の開幕5連勝を達成した。
前半を互角の展開で終えたスパーズは、第3クォーターもわずか14失点の堅守で主導権を握り、15点のリードを奪って第4クォーターに突入する。しかし、ここからヒートの猛反撃を受けた。今度は逆に、ヒートに堅守から流れをつかまれ、残り7分半には89-88と逆転を許してしまう。
だが、スパーズは残り5分半からデビン・バッセル、ビクター・ウェンバニャマの連続3ポイントシュートなどが効果的に決まり、再逆転に成功する。そして残り2分半、ヒートのシュートをブロックしたウェンバニャマが、そのまま自らボールを敵陣まで一気に運んでシュートを決めるビッグプレー。これでリードを2桁に広げたスパーズが勝利した。
この試合、ウェンバニャマは27得点18リバウンド6アシスト5ブロックと攻守にわたって圧巻のプレーで試合を支配した。試合後、開幕5連勝について聞かれると彼は言った。
「これは偶然ではない。これまでの努力の成果だ。シーズンを良い形でスタートさせており、この調子をできるだけ維持させていきたい。結果が出るのは良いこと。良いプレーをしていても望んだように勝利を得られないことはある。結果を出し続けることで、チームはより前へ進むことができる」
普段、あまり感情を露わにすることのないウェンバニャマだが、試合終了直前にファウルを受けてコートに倒れ、立ち上がった後、珍しく両手を掲げて観客にアピール。この仕草にホームの観客たちは大盛り上がりだった。この場面を「99.9%勝利が確定していた状況で、感情を爆発させたい状況だった」と明かす。
「だから、自分のエナジーを解放させたかった。とても厳しい試合だったから、最高に気持ちよかった。あの時のほっとした気持ちを会場のみんなと共有できるのかうれしかった。僕たちは48分間を通して、ハードにプレーしたからね」
ウェンバニャマの貢献はオフェンス面だけではない。ディフェンス面でもヒートのバム・アデバヨ、開幕直後に対戦したペリカンズのザイオン・ウィリアムソンなど、相手の得点源を要所で抑えるエースキラーぶりが光っている。この点は「マッチアップした選手を止め、相手の勢いを止めるのはチャレンジだ。これによって相手チーム全体を勢いに乗せないことは重要だ」と強く意識する。
今のスパーズは中心選手の1人、ディアロン・フォックスが故障で欠場している影響を感じさせない強さを見せている。若手が順調にステップアップしており、このまま一気に優勝戦線にからんできてもおかしくない充実ぶりだ。
 
                                            
 
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                 
                 
                 
                