アジアからも注目されるリーグに進化

Bリーグは10月23日、データスタジアム株式会社が運営する『Bスタッツラボ』監修による、『りそなグループBリーグ2024-25シーズンスタッツレポート』(以下、「レポート」)を公開したことを発表した。

このレポートでは、Bスタッツラボにて取得している公式記録・スタッツを様々な切り口で集計して可視化。リーグと各クラブ関係者をメインターゲットとし、各クラブの編成・強化と、『B.革新』を見すえた現状把握の参考となる情報提供を目的としている。

今回のレポートではポジションと登録区別によるスタッツ分布推移が公表された。外国籍選手の国別登録割合では2020-21シーズンに導入されたアジア特別枠の影響でフィリピン国籍の選手が増加。2024-25シーズンにはチャイニーズ・タイペイや韓国からの選手も増えてきており、グローバル化が進んでいる。

B1での帰化選手の登録数は、ほぼ横ばいでB1のレベルで活躍する帰化選手の数が頭打ちになっていることが考えられる。また、帰化選手のポジション登録区分では、パワーフォワード兼センターもしくはセンター登録数は過去最高の約69%を占め、アジア特別枠の同ポジション枠の登録数も過去最高の約42%を占める形となった。これは、高ポテンシャルの帰化選手を確保できなかったクラブがアジア特別枠を活用してビッグマンを獲得している背景があり、インサイドでの帰化選手による優位性対策の一環であると予想される。

外国籍選手登録区分では過去9シーズンでパワーフォワード兼センターもしくはセンターが一貫して最多で、今シーズンも半数近くの約48%を記録した。しかし、2020-21シーズンから外国籍選手の試合エントリーが2名から3名に増えた影響によりバックコートポジションの外国籍選手も増加しており、外国籍のポジション分布が多様化していることも示された。これらのことがアジア特別枠でのビッグマン獲得を後押しする要因となっている。

今シーズンはアジア特別枠にレバノンが加わり、代表クラスのセルジオ・エル ダーウィッチやアリ・メザーらがBリーグに参戦。韓国代表のエース、イ ヒョンジュンは長崎に加入し、再びBリーグに戻ってきた。バックコートポジションの選手が再び増加するなど、多ポジションにわたってBリーグへの関心度合いが高まる一方である。Bプレミアでは外国籍選手の登録数の変更もあり、アジア特別枠を活用したロスター編成が今後も活発化されることが期待される。