三遠ネオフェニックス

基準未達の富山と神戸には制裁金を科し継続保有を許可

10月21日、Bリーグは2027-28シーズンにおけるクラブライセンス判定結果を発表した。Bリーグは2026-27シーズンより昇降格制のない『B.LEAGUE PREMIR(以下Bプレミア)』をトップリーグとするリーグに生まれ変わるが、三遠ネオフェニックスはアリーナ建設問題によって参入クラブに名を連ねることができず、10月30日の臨時ライセンス判定理事会で継続審議を行うこととなった。

三遠は建設予定だった新アリーナが、アリーナ建設中止を施策とする市長に交代した影響で中断。2025年7月に行った住民投票の結果、建設が再開される運びとなったものの、2028年を予定していた開業が2029年10月と大きくずれ込むこととなった。Bプレミアのライセンス基準では2028-29シーズンまでにアリーナが使用できることが条件となっていたため、今回のライセンス取得には至らなかった。

島田チェアマンは今回のケースが「非常に複雑で稀なもの」であると前置きをした上で、「(ライセンス継続審査資料の提出期限だった)2025年6月末時点で基準の充足がかなわなかったこと、工事が再開したもののアリーナの開業が2028-29シーズン開幕に間に合わないということを勘案した上で判断する」と語った。

また、富山グラウジーズと神戸ストークスはBプレミアの審査基準において平均入場者数が未達となったため、富山は2500万円、神戸は1500万円の制裁金を支払った上でライセンスの継続保有を認めることも発表されている。Bプレミアでは3期連続で基準を満たせなかったクラブは下位カテゴリーへ降格することになっており、富山と神戸はそれぞれ『1期未達』となった。