
今シーズンは新たに5つのアリーナが稼働
10月14日、Bリーグは2024-25シーズン(2024年度)クラブ決算概要を発表し、同日のメディアブリーフィングで島田慎二チェアマンが説明を行った。クラブ決算概要の発表は、積極的に開示しスポーツ界全体の発展に役立てること、クラブの透明性を高めステークホルダーからの信頼を向上させること、 他クラブの状況を把握しクラブ経営の改善に利用することを目的に毎年行われている。
今年度の大きなトピックとして、B1とB2クラブの営業収入が昨期の552億円から651億円に増加したことが発表された。また、その中でも入場収益が飛躍的に伸び、昨対比で33.0%の増加と収入増加の一端を担っていることが分かった。
島田チェアマンは営業収入が増加した要因として『夢のアリーナ』と銘打たれ、各地で建設が続く新アリーナの存在を挙げた。2024年に開業した長崎ヴェルカのチケット収入は『ハピネスアリーナ』は開業前の1.8億円から4.7億円と2.6倍に増加。昨年『LaLa arena TOKYO-BAY』が開業した千葉ジェッツも6.4億円から15.6億円と2.4倍の増加し、物販も3.0億円から5.4億円に増加した。さらに千葉Jは営業収入全体で、2023年度にアルバルク東京が達成した歴代最高額32.2億円を抜き51.7億円を記録した。
2024年以前にアリーナが開業したクラブも好調をキープしている。2023年に『SAGAアリーナ』が開業した佐賀バルーナーズは2シーズンで営業収入が2.4倍、『夢のアリーナ』の先駆け的存在『沖縄サントリーアリーナ』を本拠地とする琉球ゴールデンキングスは2.8倍と安定した収入を挙げており、企業努力とともに夢のアリーナがもたらすインパクトの大きさを物語った。
今シーズンは神戸ストークスが『GLION ARENA KOBE』、名古屋ダイヤモンドドルフィンズが『IG ARENA』、アルバルク東京が『TOYOTA ARENA TOKYO』の本格利用をスタートさせ、改修工事が完了した『ゼビオアリーナ仙台』『ブレックスアリーナ宇都宮』も夢のアリーナに加わる。今後も入場収入の増加が見込まれ、リーグ全体としての成長が期待される。