昨シーズンのNBL準優勝チームとbjリーグ覇者が激突
昨日のレギュラーシーズン最終ゲームを制してチャンピオンシップに滑り込んだ琉球ゴールデンキングスは、西地区優勝を早々に決めていたシーホース三河に挑戦する。
大阪エヴェッサとの最終決戦を制することができたのは、ホーム開催の声援に後押しされた部分が大きい。今度は『地の利』がない中での戦いとなるが、岸本隆一はチャレンジャーとしての気持ちでこの対戦に挑む。
「やるからには優勝を目指しますが、目の前の試合を一つずつやることが僕らにとって必要なことだと思います。そういう姿が沖縄だけじゃなく、地方チームにとって地域を活気づけられることだと思うので、目の前のことに対して全力でプレーしたいと思います」
一方、日本代表とシーホース三河のエースである比江島慎は、西地区を制したことよりも、昨シーズン最後のNBLファイナルで東芝(現在の川崎ブレイブサンダース)に逆転負けを喫した悔しさが頭に残っている様子。「僕らはNBL時代に悔しい負け方をしているので、チャンピオンシップに懸ける思いはどのチームよりも強い」と、こちらもチャレンジャーの気持ちだ。
レギュラーシーズンの対戦成績は5勝1敗と三河が大きく勝ち越している。それでも比江島は琉球について「しっかりタレントも揃っているし、どこからでも点が取れるチーム。控えメンバーが出て来ても戦力が落ちない。ルーズボールだったりリバウンドだったり、細かいところもしっかりやってくる」と警戒を緩めない。
「逆に僕らは身長では勝っている。その分、平面の動きでは琉球が上回っているので、そこを1対1で守れるようにやっていきたい」。比江島がそう語れば、岸本も「平面では戦えると思いますが高さでは分がないので、いかに平面で戦うのか」と、高さと平面の主導権争いが試合のカギになると見ている。
高さを生かした鉄壁のチームディフェンスが三河の武器。岸本は「リーグの中でもトップクラスに崩れないチーム」と定義する三河に対し、「僕らはいろんなシチュエーションをくぐり抜けてチャンピオンシップの切符を得たので、攻めの姿勢を貫いて戦っていきたい」と意気込む。
『優勝』の2文字に強い意欲を燃やすシーホース三河と、チャレンジ精神に満ちた前bjリーグ覇者の琉球ゴールデンキングス。レベルの高い攻防に期待したい。
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