
完全にフィットした吉井裕鷹がチームを牽引
昨シーズンは2年連続で中地区優勝を飾り、チャンピオンシップではアキレス腱を断裂したエースガードの佐々木隆成を欠きながらも琉球ゴールデンキングス相手にゲーム3にまでもつれる死闘を繰り広げた。惜しくも栄冠を勝ち取ることができなかったが着実に優勝への階段を登る三遠ネオフェニックスは、今シーズンも優勝候補筆頭だ。
今オフは主力の一角を担っていたデイビッド・ダジンスキーが佐賀バルーナーズへ移籍し、山内盛久、ウィリアムス ニカ、兪龍海といったバックアッププレーヤーも退団。長年クラブを支えた日本人ビッグマンの太田敦也も引退した。しかしクラブは、ベンチメンバーに厚みを加える補強ではなく確実な戦力アップを敢行。オーストラリアNBLで優勝経験を持つダリアス・デイズ、帰化枠として河田チリジらを補強した。日本代表でも存在感を輝かせる吉井裕鷹がチームの中心選手として活躍し、湧川颯斗や根本大といった若手の成長も著しい。その総合力はさらに深まっている。
スタッツ

予想スタメン

※掲載内容は9月29日時点のもの
昨シーズンは得意とするトランジションバスケットを繰り広げ、総得点でリーグ1位を記録。アシスト数、ターンオーバーの少なさではリーグ2位と効率の良いバスケットを展開した。佐々木の影に隠れているが大浦颯太のゲームコントロール力も高く、ハーフコートオフェンスではボールシェアを促していく。ヤンテ・メイテンはオフェンスリバウンドにも強く、チームのセカンドチャンスを量産。今シーズンもスキのないバスケットを展開しそうだ。
所属選手一覧

※掲載内容は9月29日時点のもの
【キープレーヤー】

吉井裕鷹
昨シーズンは52試合中48試合で先発出場を果たし、平均出場時間26.12分で11.3得点、3.8リバウンドを記録。日本代表で高い評価を得ている実力をBリーグでも証明した。リズムの良く放たれる3ポイントシュートも魅力だが、マッチアップ相手によってポストアップを仕掛けるなど攻撃のバリエーションは多彩だ。
【若手選手】

根本大
佐々木の欠場が予想されるシーズンの序盤では、大浦のバックアップガードとして活躍が期待される。ディフェンス面は相手との間合いを巧みにとり、ミスを誘うことに長けている。オフェンス面で三遠の早い展開のバスケットにさらに順応していくことが躍進のカギとなる。
【新規選手】

ダリアス・デイズ
NBLイラワラ・ホークスでは33試合に出場して平均10.2得点、6.1リバウンドを記録。恵まれた体格と身体能力を武器に、フィジカルなバスケットを志向するNBLでも果敢にリムアタックをして存在感を発揮した。闘争心を前面に押し出してプレーするデイズは、Bリーグでもインサイドを支配するポテンシャルを持つ。