「地域の皆さんの日常になれるように」

三遠ネオフェニックスは6月11日、大野篤史との2025-26シーズンのヘッドコーチ継続契約を締結したことを発表した。

石川県出身、現在47歳の大野はBリーグ初年度に千葉ジェッツのヘッドコーチとして就任し、千葉Jを強豪クラブへと押し上げて数々のタイトルを獲得。その手腕を買われて2022-23シーズンに三遠の再建を託されると、選手やチームスタッフの意識改革に着手した。その努力が実を結び、今シーズンは2年連続となる中地区優勝を決めた。またチームから佐々木隆成デイビッド・ヌワバとレギュラーシーズンベストファイブを2名輩出するなど、1人の選手が活躍して勝つクラブではなく、チームとして強固な絆をつくり強豪クラブの仲間入りを果たした。

チームの成績と比例するように観客数も増加。近年は「地域にカルチャーとして根ざすクラブ」という大野の理想像に近づいていっている。

大野はクラブを通じて「『もっと』地域の皆さんに熱く応援してもらえるチームに、『もっと』地域の皆さんに誇りに思ってもらえるチームに『もっと』フェニックスが地域の皆さんの日常になれるように、来シーズンも走り抜きます!」と今以上にカルチャーが根ざしてほしいと強調し、成績もさることながらクラブが地域から愛されるように「来シーズンもみんなと一緒に戦いたいじゃんねー、だもんで会場で待っとるでねー、ばーばー応援してねー」と東三河弁でコメントを締め括った。