「これは1試合で決着がつくシリーズではない」
NBAファイナルのゲーム1、サンダーは110-111でペイサーズに逆転負けを喫した。終了間際に勝ち越しのゲームウィナーを沈めたタイリース・ハリバートンの勝負強さを称賛すべきではあっても、サンダーは試合序盤からずっとリードを保ち、第4クォーター残り2分52秒の時点で9点のリードがあった。そこから試合終了まで得点わずか2と失速したのは大きな反省材料となった。
ホームでの初戦を落としたことは精神的なダメージも大きいが、ヘッドコーチのマーク・ダグノートは「プレーオフでは一つの試合、シリーズ全体の両面で精神的に追い込まれるが、耐えるしかない。ただ、そのおかげで貴重な経験を積むことができる」と語る。
指揮官と同じく、選手たちも切り替えの大切さを強調する。エースのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーは、「どう負けたかは重要ではない。もちろん残り1秒のシュートを決められて負けるのは最悪だよ。でも、結局はゲーム1に負けただけのことで、この一敗で僕たちが何者なのかが変わるわけではない」と語る。
「もっと良くなっていくことに集中するだけだ。これは1試合で決着がつくシリーズではない。相手は4勝のうち1勝をしただけ。優勝するには先に4勝しなければいけない。複雑なことではない」と続ける。
ハリバートンの劇的弾によって、この敗戦はより大々的に取り上げられている。ただ、サンダーはすでにナゲッツとのシリーズのゲーム1で今回と同じくクラッチシュートで敗れたが、そこから立て直した経験がある。この修正力を再び発揮できるかどうか。MVPのシェイには、シーズンを通してやってきたようにチームを強力に牽引する必要がある。