大学を中退しBへ、新たな道を切り拓いた新人王の岡田侑大「2年でも早くプロに」

2019/05/18
Bリーグ&国内
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岡田侑大

大学を中途退学してBリーグの世界へと飛び込んだ岡田侑大は、シーホース三河で早い段階からプレータイムを与えられると、持ち味である得点力を遺憾なく発揮。先日の『B.LEAGUE AWARD SHOW』では栄えある新人王を受賞した。大学卒業を待たずにプロへの道を進むという新たな可能性を切り開いた20歳の岡田に話を聞いた。

新人王は「狙っていました」

──最年少での新人王受賞おめでとうございます。通用する自信があったからこそプロの世界に飛び込んだと思いますが、ここまで活躍できると思っていましたか?

いや、思っていなかったです。それこそ最初の頃はプレータイムをもらえるとは思っていなかったので。早い時期に僕を信頼して出してくれた鈴木(貴美一)ヘッドコーチには感謝しています。

──過去の特別指定選手やルーキーを見ても、『プロの壁』に苦戦する選手が多いように思えます。その中で新人王を獲得するほどの活躍ができた要因は何でしょうか?

得点力が評価されたと思っています。でも、それを作ってくれたのはチームメートの動きです。ガードも信頼してパスを出してくれたので、ボールを触る回数が他の選手に比べて比較的多く、それだけチャンスがあったからだと思います。

──大学時代も得意のドライブで得点を量産していましたが、大学とBリーグの違いや、プロの世界で予想外に苦労したことはありますか?

外国籍選手の高さとスキルですね。ドライブに行くのがこれほど困難だとは思っていなかったです。大学では抜ききれるので、最後のシュートの時にはビッグマンとの1on1になりますが、Bリーグになると抜ききれなくて自分のマークマンを横に置いた状況で外国籍選手をかわさないといけない。1人をかわしたところで、もう1人にブロックされることがありました。なので、外角のシュートをどれだけ確率良く決められるかが鍵だったと今は思います。

──結果的に3ポイントシュート成功率40.7%、平均10.3得点を記録しました。実際、新人王の自信はありましたか?

正直、狙ってはいました。でも初めから狙っていたというよりは、プレータイムをもらえて徐々に結果がついてきてからですね。平均得点を2桁に乗せることが今シーズンの目標だったので、それを達成して新人王を貰えたのはうれしいです。

岡田侑大

プロ入りを後押しした、馬場の選択

──特別指定選手など、大学在学中にBリーグの世界を体験する選手は増えていますが、大学を中退してプロ入りするという新しい選択肢を岡田選手が増やしました。

それは意識しますね。やっぱりこれを決断した時に、僕が失敗してしまったら後から同じ選択をする選手は決断しづらい環境になるので。

もし、大学の途中でプロに行こうと思った時に、僕が通用しなかったり、試合に出られなかったら、大学にいる方が得だと感じてしまうと思うんです。大学を辞めてはないんですけど、馬場(雄大)さんが部活を辞めてプロに行って成功したのを見たのは、僕にとっては大きかったです。

──馬場選手の影響を受けたということですが、馬場選手も昨シーズンには新人王を受賞していますし、肩を並べたのではないでしょうか?

まだ全然ですね。馬場さんは新人王も取っていますし、今年はファイナルのMVPにもなっているので。僕も負けないような活躍をしていきたいです。

岡田侑大

「2年長く、身体がピークの時にバスケットができる」

──賛否両論ありますが、大学で4年間部活をするのではなく、早い段階でプロに転向するほうが日本のバスケ界の発展に繋がるという見方もあります。岡田選手はその点をどのように考えていますか?

個人的には僕のような選手が増えればいいのになって思います。大学を辞めてプロに行けない理由の一つとして、バスケットが終わってからのキャリアが心配な人が多いと思うんです。教員免許を取りたいという人も多いですよね。僕も欲しかったのであれですけど(笑)。でも、本当に欲しかったら引退した後に取ればいいと思っています。

──確かにセカンドキャリアが不安で、簡単に大学を辞める決心をできない人は多いと思います。

もちろん、バスケットができる期間は短いし、バスケットが終わってからの人生のほうが長いので。でも、僕は2年でも早くプロにと考えました。他の選手よりも2年長く、身体がピークの時にバスケットができるということですし。セカンドキャリアも心配と言えば心配ですけど、バスケットで成功すればいろんな道も開けますし、いろんな人との出会いもあると思うので。

僕がセカンドキャリアでも成功しないと、僕みたいな道を選ぶ人は少なくなってしまうと思います。なので、そういう部分まで考えてやっていきたいです。