ドラフトは望み薄、トレードで『スーパースター』獲得へ
プレーオフが開幕したばかりのNBAだが、レイカーズは着々とオフの補強に向け準備を進めている。
今年のドラフト指名権は、全体1~3位指名権でなければセブンティシクサーズに譲渡する約束になっているが、球団社長に就任したマジック・ジョンソンが望んでいるのは、球団を代表する『スーパースター』の獲得に他ならない。
ラジオ番組『AM 570 LA Sports』に出演したジョンソンは「レイカーズには、いつの時代にもスーパースターがいた。そういう選手を我々はチームに招聘したいと考えている」とコメント。ジョンソンが言うスーパースター候補には、今年のトレードデッドラインに獲得が噂されたペイサーズのポール・ジョージが挙げられている。
ロサンゼルス出身のジョージは、プレーオフ進出こそ果たしたが、現在のチームの姿勢に不満を募らせていると言われている。2018年のオフにフリーエージェント権を取得する関係で、この夏に移籍する可能性は高い。ペイサーズの球団社長ラリー・バードは交換条件次第でトレードに応じるだろう。
そして、ジョージ以外にも狙いをつけていると言われているのが、ブルズのジミー・バトラーだ。バトラーはブルズのエースで、トレードとは無縁の『アンタッチャブル』と見られていたのだが、2月のトレードデッドラインが近づくと移籍の噂が流れた。火のないところに煙が立つはずもなく、ブルズのフロントがオフに再びバトラーのトレードを検討するのではないかと噂されている。
レイカーズが『スーパースター』の獲得にこだわる理由は、なにも『チームの伝統』というだけではない。もう一つの大きな理由は、2018年のNBAオールスターがレイカーズの本拠地、ステイプルズ・センターで開催されることだ。
『Lakers Nation』によれば、オーナーのジーニー・バスは、レイカーズを代表して地元開催のオールスターに出場する選手が現れることを熱望しているという。ディアンジェロ・ラッセル、ブランドン・イングラム、ジュリアス・ランドル、ジョーダン・クラークソンが所属する『ヤング・レイカーズ』は才能の宝庫だが、彼らがオールスター級の選手に成長するには、あと数年を要するだろう。であれば、他チームのエースを引き抜く以外に方法はない。
今シーズンも26勝56敗と低迷したレイカーズだが、今夏はここ数年で最もインパクトのある動きを見せるだろうと予想される。