ジェイレン・ブランソン&ケイド・カニングハム

レギュラーシーズン最終戦を残して10位までが確定

現地4月11日、NBAの東カンファレンスは全82試合のレギュラーシーズンをあと1試合残してポストシーズンのシード順が固まった。ニックスはキャバリアーズに敗れたものの、4位のペイサーズが2日連続の試合でマジックに敗れたことで、ニックスの3位とペイサーズの4位が確定。バックスがピストンズに勝利して5位、敗れたピストンズの6位が確定した。

こうしてプレーオフのファーストラウンドでは、3位のニックスが6位ピストンズと、4位ペイサーズが5位バックスと対戦することになった。1位は64勝のキャバリアーズ、2位は60勝のセルティックスですでに順位が決まっており、両チームはプレーイン・トーナメントの結果を待つことになる。

ブルズはウィザーズを相手に119-89と危なげなく勝利。これでブルズは第9シードが確定し、プレーイン・トーナメントの初戦で第10シードのヒートをホームに迎える。7位マジックは8位ホークスとプレーインで対戦。一発勝負のこの試合に勝ったチームは第7シードとしてセルティックスと対戦し、敗れたチームはブルズvsヒートの勝者と戦い、その勝者が第8シードとしてキャブズに挑む。

ニックスは直近の3試合でセルティックス、ピストンズ、キャブズとプレーオフでライバルになる相手に3連敗。プレーオフで当たるピストンズとはレギュラーシーズンの4度の対戦で1勝3敗と分が悪い。ジェイレン・ブランソンが足首のケガから復帰してリズムを取り戻しつつあるが、プレーオフ初戦までにどれだけコンディションを回復させ、攻守を立て直すかが問われる。ピストンズはケイド・カニングハム中心のチームで再建を終わらせて、2019年以来のプレーオフとなる。カニングハムはシーズン終盤戦に膝の痛みに苦しめられたが、プレーオフでの出場に支障はなさそうだ。

バックスはデイミアン・リラードが深部静脈血栓症でまさかの戦線離脱。それでも、その後にエースのヤニス・アデトクンボがゲームメークに比重を置いて、直近の5試合中4試合でトリプル・ダブルを記録。プレーオフでオフェンスでの新たな武器がさらに進化することが期待される。

ブルズはずっと勝率5割を下回っているが、3月以降の成績は15勝7敗と、ザック・ラビーン放出後に25歳のコービー・ホワイトと22歳のジョシュ・ギディーにボールを託すようになって勝ち始めた。ヒートにはレギュラーシーズンで3戦全勝と相性も良い。一方のヒートは、レギュラーシーズンの成績にかかわらずポストシーズンで驚異的な底力を見せてきたチーム。ジミー・バトラーを放出した今もその強みを発揮できるか、真価が問われる。