過密日程で疲労が蓄積、ブルズのスピードに対応できず
現地3月22日、レイカーズはブルズ相手に115-146の大敗を喫した。アグレッシブに走るチームと相性が悪くても前半は持ちこたえていたが、次第に相手のスピードについていけなくなり、後半は81失点を喫した。ブルズはマタス・ブゼリスがキャリアハイの31得点、コービー・ホワイトが36得点、ジョシュ・ギディーは15得点10リバウンド17アシスト8スティールとクアドラプル・ダブル級のパフォーマンスを見せている。
レイカーズにとっては大敗だったが、バック・トゥ・バック(2日間連続の試合)が3回連続で行われる超過密日程。ただでさえレギュラーシーズンの正念場に、ロスの山火事で延期になった試合が組み込まれたのだから、ケガなく乗り切れば十分とも言える。
レイカーズにとっての収穫は、レブロン・ジェームズが2週間ぶり、八村塁が3週間ぶりの戦線復帰を果たしたことだ。鼠径部に痛みを抱えていたレブロンは感覚を確かめながらのプレーではあったが31分の出場で17得点6リバウンド4アシスト3スティールと結果を残し、実戦のリズムを失っていないことを示した。
八村は今シーズン初めてのベンチスタート。第1クォーターからレブロンに代わってコートに立ち、こちらも感覚を確かめながらのプレーで、ボールタッチの回数がいつもより少なくまだ『試運転』の印象。それでもルカ・ドンチッチと息の合った連携を見せ、良いスペーシングやリバウンドへの飛び込みなど、今シーズンを通じて信頼を勝ち取っているプレーをきっちり実行した。十分に動けるところを見せ、18分の出場で5得点2リバウンド1スティールを記録している。
これでバックス戦に続いての連敗となったが、1月中旬からドンチッチ獲得を経てチームは好調で、この過密日程も五分の成績で乗り切ったことでプレーオフのファーストラウンドをホームで開催できる西カンファレンス4位をキープしている。
残り12試合、スケジュールは楽ではないが一番厳しい時期は脱した。これでレブロン、八村が戻って来れば、選手起用は今までよりずっと楽になる。
しかし、指揮官JJ・レディックは楽観的ではなかった。146失点の大敗に「ディフェンスであきらめてしまったし、ターンオーバーが多くてトランジションで失点を重ねた」と溜め息を漏らし、こう続けた。
「ケガ人が復帰してメンバーが揃えば勝てるという単純な話ではない。必要なメンタリティを発揮しなければ勝てないんだ。再び結束しなければならない。それは1週間後や2週間後じゃなく今なんだ。私はこのチーム、選手たちのことが大好きだが、今日のディフェンスは率直に言って最低だった。ディフェンスとリバウンドといった泥臭い仕事が我々の成否を分ける。選手は分かっているだろうが、あらためて伝えるつもりだ」
He's back pic.twitter.com/2QmiuviA4b
— Los Angeles Lakers (@Lakers) March 23, 2025