会場はスター選手ヨネスクの母校

WNBAのニューヨーク・リバティーが、5月12日にオレゴン大のホームアリーナでトヨタ自動車アンテロープスを相手にプレシーズンゲームを開催することが明らかになった。

トヨタ自動車は、昨夏にパートナー契約を結んだダラス・ウイングと5月10日にプレシーズンを行うことをすでに発表している。ウイングに加え、昨シーズンのWNBA王者リバティと対戦できることはチームにとって大きな価値がある。

特にリバティ戦は、アメリカ代表のスター選手、サブリナ・ヨネスクの母校オレゴン大が会場となる。これはプレシーズンといえど、凱旋試合としてヨネスクがある程度の時間プレーすることを意味しており、ガード陣にとっては世界最高峰の選手とマッチアップできる貴重な機会だ。

このカードに加え、WNBAは今シーズン開幕前に、インディアナ・フィーバーがケイトリン・クラークの母校アイオワ大で、シカゴ・スカイがエンジェル・リースの母校ルイジアナ州立大で、それぞれブラジル代表を相手にプレシーズンを行う。

現在アメリカ女子バスケ界のNo.1スターであるクラークに加え、リースも大学時代からスポットライトを浴び昨シーズンはルーキーでオールスターに選出されたWNBA屈指の若手スター選手だ。ヨネスクと合わせこの3人は今後のWNBAを牽引していく存在で、彼女たちの母校凱旋は大きな盛り上がりを見せること間違いなし。多くのメディアに取り上げられることで、シーズン前にリーグの注目度を高める効果的な施策だ。

このプレシーズンゲームを見ても、今、右肩上がりの成長を続けるWNBAだが、これはクラークなど人気選手の出現とともに、彼女たちのスターパワーを的確に生かすリーグの優れたマネジメント力によって支えられることが分かる。