大黒柱アレックス・カークが24得点17リバウンドを記録
『アジアカップ2025予選Window3』のモンゴル戦、バスケットボール男子日本代表は相手の粘りに手を焼きながらも我慢の時間を耐え、最後に一気に流れを引き寄せ89-79で勝利した。
前半からほとんどの時間帯でリードしてはいたが、パフォーマンスは安定せず、前半を終えて46-44と2点差。アレックス・カークがモンゴルのビッグマンを相手にフィジカルでもスキルでも上回り、16分の出場でフィールドゴール7本中6本成功の15得点、さらには10リバウンドと活躍していたが、カークの負担が大きすぎることも含めて決して良いバスケができているわけではなかった。
それでも後半、苦戦に陥りそうな日本代表に新たなエネルギーをもたらしたのはハーパー・ジャン・ローレンスJrだった。代表デビュー戦の22歳は、前半こそ周囲に遠慮するようなプレー選択からのミスもあったが、すぐにリズムをつかみ、前から激しくプレッシャーをかけるディフェンスでモンゴルの出足を鈍らせた。
ハーパー・ジャン・ローレンスJrがデビュー戦で躍動
こうして接戦のまま迎えた第4クォーター、残り4分で78-79と逆転を許すも、テーブス海や金近廉の3ポイントシュートですぐに取り返す。カギとなったのは残り3分を切って、モンゴルのチームファウルが5に到達したこと。両チームとも精神的に消耗する競った展開だったが、この時点で日本はまだ第4クォーターのファイルがなかった。
モンゴルはファウルができなくなって守備の強度を落とさざるを得なくなり、日本は相手が良いオフェンスを作りそうになればファウルで流れを切ることができる。この状況でモンゴルは焦りが出てしまい、大事な時間帯でそれまで出なかった単純なミスを連発。これに対し日本は時間とファウルを巧みに使い、またモンゴルの武器だった3ポイントシュートを打たせず、最後の最後で試合の流れを引き寄せた。最後はテーブスのペイントアタックからハーパーを経由してカークがイージーバスケットを決めて接戦に決着をつけた。
カークは終盤に足をつりながらも最後までペイントエリアを支配し続け、24得点17リバウンド2アシスト3ブロックを記録。テーブスは23得点8アシスト、ハーパーは7得点3リバウンド3アシストでコートに立っている間の得失点差は両チームで最も良い+18を付けた。
Alex Kirk ices it! 🗡#AsiaCup | #AkatsukiJapan pic.twitter.com/I9HdEGPNg2
— FIBA Asia Cup (@FIBAAsiaCup) February 23, 2025