「家族全員が上手くやっているのは素晴らしいことさ」
現地1月17日のブルズvsホーネッツで、ロンゾ・ボールとラメロ・ボールの兄弟対決が実現した。NBAでこの兄弟の直接対決は4度目だが、今回は実に1145日ぶり。ロンゾが膝のケガで長くプレーできなかったからだが、今シーズン開幕から復帰した彼はジョシュ・ギディーに続くポイントガードの2番手として活躍している。
兄のロンゾは「兄弟対決はいつだって楽しみなんだ。僕にとっては他の試合よりもずっと大きな意味がある。ラメロは弟だし、僕らはバスケをやりながら成長した。今もラメロの成長を見ると素晴らしい気分になる」と語る。
弟のラメロも同じことを話す。「僕らにとって素晴らしい瞬間だ。僕らがバスケでどれだけ遠くまで来たかを確認できる。それに、僕らはまだ進み続けている」
厄介な膝のケガで2シーズンを棒に振ったが、見事な復活を見せたロンゾについて、弟のラメロはこう話す。「何がすごいかって、彼は復帰を一度も疑わなかった。現実的であり前向きなところは親父譲りかもね。いつもポジティブなことばかり考えている」
そしてラメロも、兄の復活を信じて疑わなかった。「僕がルーキーだった時に同じような状況に陥ったことがある。その時はみんなに支えてもらった。今回は同じようにやった」。ケガがあろうとなかろうと、2人は「ほぼ毎日」連絡を取り合っているという。「日常の小さなことからバスケの話まで。お互いのプレーについてアドバイスすることもあるけど、聞くかどうかはその時次第だね(笑)」
兄弟のマッチアップは回数こそさほど多くはなかったが、見応えがあった。最初はラメロのボール運びをロンゾが妨げ、激しい攻防を見せた。ラメロのシュートチェックの手前からロンゾが3ポイントシュートを決めきるシーンもあり、個人対決では兄のロンゾが上回ったかもしれないが、試合はラメロのホーネッツが125-123で勝利している。
ボール一家は3兄弟で、ロンゾが長男でラメロは三男。次男のリアンジェロ・ボールもNBAを目指したが、Gリーグでわずかな期間プレーすることしかできなかった。しかし今、リアンジェロは『G3 Gelo』の名でミュージシャンとして成功を収めつつある。そのリアンジェロは試合会場のユナイテッド・センターに姿を見せ、3兄弟の揃い踏みとなった。
「家族全員が上手くやっているのは素晴らしいことさ。2人の兄と一緒にいられて楽しかったよ」とラメロはうれしそうに笑う。鳴り物入りのロンゾのレイカーズ入団からラメロのNBA入りまでは、父のラバー・ボールがいろんな意味で悪目立ちしたが、今は2人が主役だ。ブルズとホーネッツの対戦は4月にも残っている。そこでもまた兄弟のレベルの高いマッチアップを見せてもらいたい。
LAMELO x LONZO 🤝
All love between the Ball Brothers 🤍 pic.twitter.com/V0i4L4bc0D
— NBA (@NBA) January 18, 2025