河村勇輝

終盤3分間の出場、3ポイントシュートは決まらず

ここまで2勝3敗のグリズリーズはホームでバックスと対戦した。攻守が噛み合わず開幕から低迷するバックスを相手に第1クォーターから40-24と大量リードを奪い、第2クォーターはヤニス・アデトクンボの奮起で点差を詰められるものの、それに負けじとジャ・モラントがオフェンスを牽引して、前半終了時点で70-48とリードを広げる。後半も流れは変わらず、29点差で迎えた第4クォーターに入るとグリズリーズはペースを落として時間を使い、アデトクンボ中心に追い上げようとするバックスに勢いを与えなかった。

残り5分を切ったところでバックスはアデトクンボやデイミアン・リラードを下げて勝負をあきらめた。そして残り3分で河村がベンチから立ち上がる。すっかりメンフィスの人気者となった河村がウォーミングアップジャージを脱ぐと、大歓声が上がった。

スクリーンを使って素早く3ポイントシュートを放つも、これは惜しくも決まらず。続いてセカンドチャンスからドライブを仕掛けてのパスで良いチャンスを作るが、得点は生まれなかった。3分間の出場機会ではあったが、大量リードとあって河村が仕掛けることなく24秒タイムオーバーまでボールを保持するポゼッションもあり、アピールする機会はほとんどなかった。それでも河村がグリズリーズに馴染み、ファンに愛されていることが再確認できるNBA4試合目の出場となった。

グリズリーズはバックスを終始圧倒して122-99の大勝。ジャ・モラントは26得点10リバウンド14アシストとトリプル・ダブルの活躍。またベンチから出たジェイク・ラレイビアが攻守に素晴らしいハードワークを見せ、11得点10リバウンドでチームに貢献している。