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2000年に披露した『肘入れダンク』は今も語り草に

40歳の今もグリズリーズのセカンドユニットで活躍しているビンス・カーターの『バスケットボール愛』は衰え知らず。今シーズンも1試合平均11.7分程度の出場時間ながら平均7.9得点、3.0リバウンド、1.8アシストと効率の良いプレーを見せ、来シーズンも現役を続けることが濃厚だ。今でこそシューターとしての一面を見せることが多いカーターだが、かつては『ダンクアーティスト』として世界に衝撃を与えた。

2000年のオールスター・サタデーで行なわれたダンクコンテスト決勝では、ダンク成功後リングに肘まで入れた状態でぶら下がるというインパクト抜群のパフォーマンスを披露。ライバルを圧倒して優勝した。

近年は試合中に豪快なダンクを見せることはほとんどなくなったが、あくまでもケガへのリスクを考えた上での判断。体力の衰えが原因ではない。その証拠に、最近の練習中にレッグスルーダンクを披露した。

カーター自身、ダンクへのこだわりは今も強いようで、『神様』ことマイケル・ジョーダンにも勝てると豪語。今シーズン最多の24得点を決めた3月13日のバックス戦の翌日に出演した『The Dan Patrick Show』で、もし同じ24歳という条件でジョーダンとダンクコンテストで戦ったら勝てると思うかを聞かれたカーターは、次のように話している。

「最も偉大な選手はマイクだろうけれど、ダンクコンテストに関しては譲れないかな。俺が勝つと思うよ」

『不惑』世代の希望の星として、1日でも長く現役を続けてもらいたいものだ。