「リラードもやっていないことをやった」
トレイルブレイザーズのエバン・ターナーにとって、4月1日はこれ以上ないほどラッキーな日だ。2019年4月1日、ターナーは敵地でのティンバーウルブズ戦で13得点11リバウンド10アシストを記録し、キャリア4回目となるトリプル・ダブルを達成した。
このトリプル・ダブルで特筆すべき点は、先発ではなくベンチスタートで、フィールドゴール5本すべて成功とノーミスで達成したことだ。
試合終盤、ターナーが10本目のリバウンドを記録した瞬間、ベンチにいたチームメートは総立ちで記録達成を祝った。試合後のインタビューで彼らの反応について聞かれたターナーは「このチームの良いところだね。お互いの成功を心から喜び合えるんだ」と語った。
インタビュアーから「最後にトリプル・ダブルを記録したのは、4年前のエイプリルフールでしたよ」と伝えられると、「そうなんだ、クレージーだね!」と満面の笑顔を見せた。
? @thekidet (13 PTS, 11 REB, 10 AST, 5-5 FGM) notches his 4th career triple-double in the @trailblazers W! #RipCity pic.twitter.com/OzG9nxqy8l
— NBA (@NBA) 2019年4月2日
この日の勝利により、ブレイザーズはゲーム差なしでロケッツと並び、西カンファレンス3位に浮上。2シーズン続けて、激戦区の西を3位で通過できる可能性も出てきた。
センターのユスフ・ヌルキッチが、3月下旬のネッツ戦で左足の開放骨折という重傷を負ってシーズン終了となりながらも、ブレイザーズは大崩れすることなく西の上位をキープしている。それもこれも、ここ数年かけて築き上げたチームケミストリーがあるからこそ成せる業だ。また、ターナーがインタビューの終わりに「僕はデイミアン・リラードもやっていないことをやったんだ」と言って笑いを取るなど、チーム内の雰囲気も良い。
3位のままプレーオフに進出するためにも、残り試合でもセカンドユニットを支えるターナーの活躍が欠かせない。