「この3年間において彼はコート内外で大いに助けてくれている」

昨シーズン、キングスはプレーイン・トーナメントで敗れ、2年連続のポストシーズン進出とはならなかった。しかし、オフに入るとブルズからリーグ屈指のウイングであるデマー・デローザンをサイン&トレードで獲得し、3年7400万ドル(約105億円)の契約を締結。ディアロン・フォックス、ドマンタス・サボニスとのビッグスリーを完成させた。さらに過去2シーズン続けてシックスマンとして活躍したマリーク・モンクとの契約延長にも成功しており、今シーズンの逆襲が楽しみになっている。

26歳のモンクは、昨シーズン72試合出場で平均15.4得点、5.1アシスト、2.9リバウンドを記録。シックスマン賞の投票で2位となるなど、キャリア最高のシーズンを送っていた。先発待遇などさらなるステップアップを目指してキングスを離れてもおかしくないと見られていただけに、4年7800万ドル(約110億円)で契約延長したことに驚きを感じる人も少なくなかった。

そして、モンクの残留を願っていた大黒柱サボニスも同じ思いだった。自身が主催するユースキャンプで取材に応じたサボニスは、「とても驚いた」とモンクの契約延長について語った。「シーズン中、彼とたくさん話をした。そして僕たちは、彼を失ってしまうと思っていたので、残ってくれてハッピーだ。彼にとってだけでなく、僕たちにとっても最高の選択だったよ」

さらにサボニスは「彼は僕と離れたくなかった、それが1番の要因だったと思う。彼がここにいてくれて嬉しい。チームで最も重要な1人で、この3年間において彼はコート内外で大いに助けてくれているからね」と冗談を交えながら、モンクの残留が、キングスにとってどれだけプラスになるかを語った。

ちなみに昨シーズンキングスはモンクが欠場した10試合で4勝6敗と負け越した。これも彼の重要度を示す一つの指標だ。サボニス、フォックス、モンクというチームの要にデローザンという大きな起爆剤を加えたキングスは、西地区をかき回す存在になれる力を持っている。