新戦力でトランジションバスケをさらに進化させる
昨シーズンは29勝31敗でレギュラーシーズンを終え、ワイルドカード上位で2シーズン続けてのプレーオフ進出を果たした。さらにクォーターファイナルでは全体2位の滋賀レイクスを相手に激戦を繰り広げ、初戦で勝ち星を飾る躍進を見せた。惜しくも敗退したが、クラブ史上初となるプレーオフ白星を挙げ、一定の成果を勝ち取ったシーズンとなった。
その成果を受けて今オフは、昨オフ同様に継続路線かと思われたが、意外にも大きなテコ入れを敢行。ヘッドコーチは昨シーズン2月から指揮を執っていた大島洋介が継続するものの、継続選手は4人のみとフレッシュなロスターに。目玉は昨シーズン山口パッツファイブでプレーした下山大地。過去9シーズンに渡りチームを牽引してきた地元出身のベテランが、アシスタントコーチ兼任という形で復帰となった。さらに外国籍選手3人も総入れ替えしての再スタートで、チーム力の強化が問われるシーズンを迎える。
スタッツ
予想スタメン
昨シーズンは、B2リーグで最も多い攻撃回数を誇るトランジションバスケを志向。今シーズンも走力のあるビッグマンを擁し、熱狂的なオフェンスが展開される可能性が高い。特に猪狩渉や神里和、寺嶋恭之介といったスピードを武器にできるガードも多く所属しているため、しつこく守って素早く攻めることがカギになってくるだろう。昨シーズンはジョーダン・ハミルトンがここぞの場面で試合を決めていたが、誰がクラッチシュートを任せられる存在になるか注目だ。
所属選手一覧
『獲得FP(ファンタジーポイント)チーム内1位選手』
※FP(ファンタジーポイント)は、選手の活躍度合を計る指標となるポイント。各選手が実際の試合で記録した成績に応じて算出される。
マックス・ヒサタケ
昨オフに継続契約を結んでいたものの、開幕直前に契約解除となり茨城ロボッツへ移籍。その後、神戸ストークスで28試合に出場し平均13.5得点、10.3リバウンドと活躍を見せた。オフェンスでは代名詞と言える激しいダンクで会場を沸かせ、ディフェンスではリムプロテクターも任せることができるアスレチックプレーヤーだ。
【若手選手】
ホール百音アレックス
昨シーズンは60試合中54試合で先発を務め、平均6.6得点、3ポイントシュート成功率38.8%とステップアップを見せた。フィジカルを生かしたディフェンスとトランジションの走力は今シーズンもチームの要となるだろう。継続選手が少ない中で、チームリーダーとしての役割も期待される。
【新加入選手】
鍵冨太雅
福岡大学附属大濠高校を卒業後、スラムダンク奨学生として幼少時代を過ごしたアメリカに再渡米。帰国後は茨城、ファイティングイーグルス名古屋とB1クラブに所属したものの、安定したプレータイムを獲得できなかった。新天地となる青森では、サイズがありながらもボールハンドラーやアウトサイドシュートまでこなせる高い能力を存分に発揮したい。
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