インサイドの攻防を制し、信条である堅守が復活
Bリーグチャンピオンシップセミファイナル、千葉ジェッツが先勝して迎えた琉球ゴールデンキングスvs千葉Jの第2戦。
最初に主導権を握ったのは後がない琉球。開始50秒でヴィック・ローが負傷するアクシデントに見舞われるも、縦のアタックと積極的な3ポイントシュートで先手を取り、ジャック・クーリーが持ち味であるセカンドチャンスポイントを挙げてリードを広げる。いきなり7本のオフェンスリバウンドを奪い、11本中5本の3ポイントシュートを沈めて、23-13と先制パンチに成功した。
第2クォーターに入ってもクーリーがインサイドで存在感を示しリードを保ったが、強度が上がった千葉Jのディフェンスを崩せなくなり、ショットクロックがわずかになってタフショットを打たされる場面が増え失速していく。そして、このクォーターだけで13得点を許したクリストファー・スミスのアタックを止められず、3点差まで肉薄された。それでも、小野寺祥太がタフなコーナースリーを沈めて悪い流れを断ち切ると、さらに小野寺がここから2本連続で3ポイントシュートを射抜いたことで、43-33と2桁リードに戻して前半を終えた。
後半に入っても集中力を切らさない琉球がペースを握る。3ポイントシュートは7本中1本の成功に留まったが、ダブルチームをかいくぐりオフェンス有利な状況で確実に2点シュートを沈めていった。ディフェンスでも1対1でしつこく食らいつき、ズレを作らせなかったことで千葉Jの理想のオフェンスを展開させなかった。残り2分55秒には序盤に負傷したローがコートイン。そして、そのローがアイラ・ブラウンの個人4つ目のファウルを受けつつ、3点プレーに成功と勢いに乗り、62-48と2桁リードを保って最終クォーターを迎えた。
その後も琉球は荒川颯がセカンドチャンスポイントを挙げるなど、セカンドユニットになっても強度が落ちず、信条である堅守を維持して時間を進めていった。そして、クーリーのセカンドチャンスポイントで75-56としたところでオフィシャルタイムアウトを迎えた琉球が、そのまま81-63で逃げ切った。
琉球はクーリーがゲームハイの25得点に加え、12リバウンド(6オフェンスリバウンド)のダブル・ダブルを記録。4本の3ポイントシュートを沈めた小野寺が12得点、インサイドで奮闘したしたアレン・ダーラムが10得点(16リバウンド)で続いた。
琉球が初戦の大敗からバウンスバックに成功し、シリーズは1勝1敗に。運命の第3戦は21日、沖縄アリーナで19時05分ティップオフとなる。
#34 小野寺祥太選手がボールをつなぎ、#14 岸本隆一選手がスティールからそのままレイアップシュートで得点!
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— 琉球ゴールデンキングス公式 (@RyukyuKings) May 19, 2024