東地区のライバルチームが早くも激突!
■チームスタッツ傾向
宇都宮ブレックス(51勝9敗/勝率.850/東1位/PO進出順位1位)
シーズン後半30試合を21連勝を含む28勝2敗という驚異的な戦績で終え、リーグ1位でチャンピオンシップを迎える。総得点に対する得点割合がリーグで最も高い3ポイントシュートと、最強のディフェンス力を武器に勝利を積み重ねてきた。2シーズン前に年間チャンピオンを経験したメンバーも多く残り、今シーズンの最有力候補と言えるだろう。
千葉ジェッツ(35勝25敗/勝率.583/東3位/PO進出順位8位)
外国籍選手の入れ替えや主力の離脱など苦しい時期もあったが、1月からは12連勝を記録するなど着実に勝ち星を拾い、ワイルドカード枠での進出を決めた。シーズン終盤にはディフェンスが機能しない試合が多かったため、宇都宮のオフェンスをいかに弾き返せるかが鍵となる。東アジアスーパーリーグとと天皇杯を獲った一発勝負の強さを見せられるか注目だ。
■直接対決
宇都宮 78-65 千葉J(12月20日)
宇都宮 93-70 千葉J(3月27日)
宇都宮 82-55 千葉J(4月27日)
宇都宮 85-74 千葉J(4月28日)
レギュラーシーズンは宇都宮の全勝だが、2月14日に行われた天皇杯セミファイナルでは78-72で千葉Jが大逆転勝ちをおさめている。
活躍が期待される注目選手
ファンタジーポイント(以下、FP)がチーム内で高い選手を、日本人選手と外国籍選手から1名ずつピックアップする。
■宇都宮ブレックス
比江島慎(SG・獲得価格12万円)
FP:22.1(12.6得点、2.5リバウンド、3.7アシスト、0.8スティール、0.2ブロック、1.8ターンオーバー)
ニュービルが加入しながらもほぼスタッツを落とすことなく、チームのエースとして活躍。出場時間をシェアして20分程度の出場に留まっても、スタッツはしっかり残すことが多い。さらに大舞台に強いことは周知の事実で、2シーズン前のチャンピオンシップは平均18.7得点5.2アシストと大きくスタッツを伸ばしたため、今回も注目だ。
D.J・ニュービル(PG/SG・獲得価格20万円)
FP:30.3(16.3得点、4.9リバウンド、4.7アシスト、1.3スティール、0.2ブロック、2.1ターンオーバー)
大阪エヴェッサ時代ほど1人で無理矢理に得点を稼ぐことはなくなったが、そのスコアリング能力の高さは健在。シーズンハイは34得点と爆発力も兼ね備えている選手だ。ドライブからフリースローを獲得する上手さや3ポイントシュートの精度は魅力であるが、ディフェンス能力も高く、ここぞの場面でのスティールにも十分に期待できる。
■千葉ジェッツ
富樫勇樹(PG・獲得価格19万円)
FP:28.0(18.0得点、1.8リバウンド、5.4アシスト、1.0スティール、0.0ブロック、2.6ターンオーバー)
今シーズンはこれまで以上に重要な得点源として、キャリア最長の出場時間で平均18.0得点を叩き出した。宇都宮に勝利した天皇杯セミファイナルでは29得点9アシストを挙げているため、富樫の活躍が勝敗に直結する可能性は高い。宇都宮の強固なディフェンスをかいくぐって得点を量産し、昨シーズンのファイナルで敗れた悔しさをぶつけられるか。
ジョン・ムーニー(PF/C・獲得価格40万円)
FP:38.8(17.9得点、12.0リバウンド、2.3アシスト、1.0スティール、0.8ブロック、1.2ターンオーバー)
3月末より肩の脱臼で離脱したものの、約2週間で復帰。復帰後はすべての試合で2桁リバウンドと万全な様子を見せて、リバウンド王にも輝いた。常にダブル・ダブルを期待できる安定感があり、獲得価格に見合った活躍をしてくれるのは間違いない。特にシーズン終盤はクリストファー・スミスのコンディションが心配されただけに、チャンピオンシップでもムーニーにかかる期待は大きい。