負けられない一戦でラべナがキャリアハイの活躍
5月4日、『日本生命 B2 PLAYOFFS 2023-24』のクォーターファイナル第2戦が行われ、先勝を許した滋賀レイクスと山形ワイヴァンズがそれぞれ勝利し、シリーズを1勝1敗のタイに戻した。
青森ワッツと対戦した滋賀は序盤からアグレッシブにプレーするキーファー・ラベナが第1クォーターだけで10得点の荒稼ぎを見せ先行すると、第2クォーターにはパトリック・アウダをファウルトラブルに追い込む。オン・ザ・コート1の時間帯を作り出したものの、伏兵の佐藤大介に7得点を許し、思うように突き放せず50-40で前半を終えた。第3クォーターを互角で終え9点リードで最終クォーターを迎えた滋賀は、何度か1桁差に迫られたものの、ブロック・モータムやラべナの得点で流れを渡さなかった。そして、残り2分を切った場面からラべナが2本連続で3ポイントシュートを射抜き勝利を決定づけ、93-79のハイスコアリングゲームを制した。
3ポイントシュート5本を含むフィールドゴール14本中9本を成功させ30得点を挙げたラべナは「こういった重要な状況でシュートを決め切れるように、普段から練習をしています。自分のフィーリングとしてはOKですが、何よりも勝ったことがうれしいです」と、試合を振り返った。そして第3戦は出だしがなによりも重要と強調した。
「今日と同じでスタートをどれだけ強くできるかだと思っています。リードした状況をコントロールするのは得意です。この試合はリードチェンジが1回だけ、リードしている時間は39分で相手は0分とずっとリードしていたので、明日もそうしたいです。明日も勝たないと意味がないですし、一番大事なことは明日も勝って次のラウンドに進むことだと思っています」
ライジングゼファー福岡と対戦した山形は前半を33-35で終えたが後半に反撃。2ポゼッション連続でセカンドチャンスポイントを挙げたように、オフェンスリバウンドで5-0と圧倒して主導権を握った。このクォーターだけで岡島和真が7得点、マイケル・フィンケも6得点と、セカンドユニットの活躍も光り50-45と逆転して最終クォーターを迎えた。
その後、この勝負どころで7得点を固めた村上慎也の活躍でリードをキープしていたが、残り1分11秒に兒玉貴通に得点され、同点に追いつかれた。それでも直後のオフェンスでジェームズ・ベルが値千金の勝ち越し3ポイントシュートを沈め、65-61の激闘を制した。
終盤の活躍が目立った村上は「負けたら終わりの試合だったので、チーム全員で積極的にプレーして楽しんでいこうとみんなで話していました。昨日はリバウンドで差をつけられ、相手に良い入りをされてその差で負けてしまった部分があったので、最初からエナジーを出していったことがこの結果に繋がりました」と総括した。
そして、運命の第3戦に向けてこのように意気込んだ。「勝てば次に進めるし、負けたら終わり。お互いの意地と意地とのぶつかり合いになるので、コートに立っている5人もベンチにいる選手たちも一丸となって戦っていくことが何よりも大事です。アウェーなので、そこの団結はより大事になってくるし、気持ちを全面に出して戦っていきたいです」
クォーターファイナル第3戦はこの後14時にティップオフ。
滋賀vs青森 @滋賀ダイハツアリーナ
福岡vs山形 @飯塚市総合体育館