タイリース・マクシー

予定は未定ながら「今シーズン中に復帰できる」

ジョエル・エンビードは左膝の半月板を手術し、1月下旬から戦線離脱している。ケガをするまで絶好調のパフォーマンスを続けていた攻守の大黒柱が抜け、セブンティシクサーズは苦境に陥った。それでも手術から1カ月半が経過し、指揮官ニック・ナースは彼の状態について「今シーズン中に復帰できる」と楽観的な見通しを語った。

「みんな復帰がいつなのか知りたがるが、回復の仕方は人それぞれで、スムーズに行くこともあれば時間を要することもある。我々はそれを受け止め、彼が本当の意味で良いコンディションを取り戻すのを待ち、準備ができたら復帰させる」

手術が行われたのは現地2月6日。4週間後の再検査の結果は良好だったようだ。エンビードはケガをするまで34試合に出場し、35.3得点、11.3リバウンド、キャリアハイを大きく更新する5.7アシストを記録し、MVPの最有力候補と見なされていた。すでに65試合以上に出場できないことが確定し、個人賞の対象からは外れたが、彼が見据えるのはNBA優勝だけだ。

直近の6試合でわずか1勝と勢いを失っているシクサーズは、現地3月16日のホーネッツ戦に勝利して東カンファレンス7位へと順位を上げた。エンビードが離脱した時点では3位だったが、大黒柱抜き、しかもその時期にタイリース・マクシーまで欠場する時期もあって上位に踏み留まることはできず。今は6位ペイサーズ、8位ヒートと1ゲーム差の中位グループに吸収されてしまった。上を見れば2ゲーム差に5位マジック、そのすぐ上が4位のニックスで、残り15試合でひっくり返すには少々厳しい差ではあるが、まだ挽回の可能性は残されている。

ホーネッツ戦ではトバイアス・ハリスも欠場する厳しい状況で、頼みのマクシーはブランドン・ミラーの肘打ちを顔面に受けて鼻血を出すことに。それでも彼はプレーを続け、30得点でチームを勝利に導いた。

残り3分半まで1ポゼッション差のゲームだったが、クラッチタイムには勝負強さの差が出て109-98で勝利。「ジョエルがいない試合では第3クォーターまでにエネルギーを使いすぎて、第4クォーターで勝ちきれないことが続いた。今の僕は48分間を通して最高のプレーヤーになろうとしている」とマクシーは言う。

ここからホームでのヒート戦を経て、サンズ、レイカーズ、クリッパーズ、キングスとのアウェー4連戦が待ち構えている。上手く行けばこの遠征が終わったあたりで、プレータイムの制限付きであってもエンビードが戻って来る可能性はある。その時点でプレーイン争いまで追い込まれているのか、ホーム開催となる4位を争えているのか。エンビードの復帰まで、マクシーを中心にどこまで踏ん張れるだろうか。