福岡第一

前半で24点差をつけるよもやの圧勝劇

12月29日、ウインターカップの男子決勝が東京体育館で行われ、福岡第一が福岡大学附属大濠との4年ぶりの『福岡対決』を63-53で制し、高校日本一に輝いた。河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)らを擁して2連覇を達成した、2019年以来4年ぶり5度目の優勝となった。

序盤の主導権は福岡第一が握った。サー・シェッハがブロックショットを連発し相手の出鼻を挫くと、山口瑛司のアタックで先制点を挙げ、崎濱秀斗もドライブで続く。第1クォーター残り6分37秒には崎濱が3ポイントシュートを決めて9-0のランに成功。福岡大濠の大黒柱で206cmの渡邊伶音には、対策通りに崎濱や山口が積極的にヘルプし、時には3人、4人で囲んで失点を防ぐ。序盤の先制パンチを生かした福岡第一が16-9とリードして第1クォーターを終えた。

第2クォーター序盤、福岡大濠の渡邊がドライブからバスケット・カウントを奪ったが、福岡第一は流れを渡さない。オールコートプレスも効果的でターンオーバーを連続で誘発。攻守が噛み合った福岡第一は14-0のランで一気にリードを広げた。第2クォーターの失点はわずかに5。38-14と24点差をつけて大勢を決めた。終盤に福岡大濠の反撃を受けるも、点差と残り時間を計算し、得点以上の力の差を見せつけた。

また、今大会は計7日間の観客数が史上最多の61,550人を記録。来年も熱い戦いが期待される。