堅守でナゲッツに付け入る隙を与えず
現地11月1日、ティンバーウルブズがホームでナゲッツと対戦した。前半で大量リードを奪うと、そのまま危なげない試合運びで110-89と快勝した。開幕4連勝中だった王者ナゲッツに今シーズン初黒星をつけたウルブズは、これで2勝2敗としている。
この試合、ウルブズは7点リードで迎えた第2クォーターにオフェンスが爆発する。カール・アンソニー・タウンズ、アンソニー・エドワーズの2大エースで計19得点を挙げると、ナズ・リードの7得点などセカンドユニットも活躍。このクォーターだけで35点を奪い、前半を19点リードで終えた。ウルブズはフリースローを27本中26本成功させたように、後半に入っても堅実な試合運びを見せる。後半に最も点差が縮まった場面でも14点リードと、最後まで付け入る隙を与えず余裕を持って逃げ切った。
現地10月30日のホークス戦でウルブズは、前半に19点と今回と同じく大量リードを奪っていたが、第3クォーターに19-38と大きく失速すると、113-127と痛恨の逆転負けを喫した。しかし、今回は第3クォーターでも26-28と互角に渡り合うことで試合の流れをしっかりキープした。
この立役者となったのは、このクォーターで10得点を挙げたベテランのマイク・コンリーだった。試合全体でもフィールドゴール9本中7本成功の17得点6アシストと見事な活躍だったコンリーは、「この試合に臨むメンタリティに関して、僕たちはテストに合格したと感じる」と、ホークス戦の反省を生かせたと振り返る。「僕たちは戦い続けた。不満を言うことなく、みんなが自分の仕事を遂行したんだ」
そして、クリス・フィンチヘッドコーチは次のように選手たちのハードワークを称える。「成熟とは今回のようなパフォーマンスを積み重ねた時に到達できるものだ。その域にチームが達することができるのか、まだわからない。ただ、とても集中した素晴らしいプレーだった」
これでウルブズは開幕から4試合中3試合で100失点以下に抑えている。シーズンは始まったばかりだが、リーグ随一のリムプロテクターであるルディ・ゴベアをオフに獲得するも守備レーティング113.8と低迷した昨シーズンを考えると、上々のスタートと言える。昨シーズンから主力メンバーが継続していることで、連携面で確かな進歩を見せているウルブズが、このまま堅守をキープできるのか楽しみだ。