チームメートのキャンターも
NBAオールスター2017の東西カンファレンス先発が昨日発表された。両チーム先発の5人は、ファン、選手、メディアの投票により選ばれるが、今シーズン開幕から驚異的なパフォーマンスでサンダーを牽引するラッセル・ウェストブルックが西カンファレンスの先発から漏れたことが大きな話題となっている。
選手とメディアの2部門ではいずれも1位の得票数を集めたウェストブルックだが、最も重みのあるファン投票の得票数が伸びず3位となったために、ステフ・カリーとジェームズ・ハーデンに先発を譲る形に。もちろん、ウェストブルックはリザーブチームでは必ず選出される。それでもなお、言い足りないのがファン心情というものだ。メディアや元選手の大半も今回の結果に疑問を持っている。そんな中、同じサンダーの一員であるエネス・キャンターが吠えた。
キャンターが注目したのは、ウェストブルックとオールスター先発に選出された選手との今シーズンのトリプル・ダブル達成回数。Twitterに「今シーズンのトリプル・ダブル回数」と前置きした上で、「オールスター先発選手=19、ラス=21。ラス以上にオールスター先発が相応しい選手なんていない」と、投稿した。
クリッパーズ指揮官のドック・リバースも、ウェストブルックが先発から漏れたという結果を聞くやいなや、『ESPN』に、「まさか。ファンが我々と同じように考えていないことにショックを受けている」と語った。
ファンと言っても、キャンターと同様に言いたいことが山ほどあるファンも多いだろう。だが、これが投票結果だ。カリーが悪いわけでも、ハーデンが悪いわけでも、彼らがウェストブルックより選手として劣っているわけでもない。
ただ、レギュラーシーズンを折り返した時点で平均30.6得点、10.6リバウンド、10.4アシストという『平均トリプル・ダブル』を維持しているウェストブルックのパフォーマンスのインパクトはあまりにも大きい。それだけに何がどうあれ話題となるだけなのだ。
おそらくウェストブルック本人は、メディアの前では「気にしていない。結果は結果」くらいのことしか言わないだろうが、沸々と煮えたぎる思いはあるはず。リザーブとして出場するのがほぼ確実の今回の球宴でも『ミスター・トリプル・ダブル』ぶりを発揮し、3年連続オールスターMVP受賞を難なくやってのけるかもしれない。