渡邊雄太

写真=Getty Images

チーム刷新の動きが、渡邊にどう影響するか

Gリーグのメンフィス・ハッスルに所属している渡邊雄太が、1月25日に敵地で行われたウェストチェスター・ニックス戦に先発出場し、23得点7リバウンド1アシスト1スティール2ブロックを記録した。

渡邊は前半こそ6得点に終わったものの、積極的に攻守両面でチームのプレーに絡んだ。第3クォーター序盤からフリースロー2本、ジャンプシュート、3ポイントシュートを連続成功させる。その後もプルアップ、ステップバックでのジャンプシュートを決めるなど、同クォーターだけで13得点を記録した。しかし、二桁リードを保持し続けたニックスの牙城を崩せず、チームは97-108で敗れた。

渡邊はチーム最長タイの32分プレーし、3ポイントシュート4本中1本の成功を含むフィールドゴール17本中9本、フリースロー4本中4本で試合を終えた。

渡邊が2ウェイ契約を結ぶグリズリーズは、主力であるマイク・コンリーとマルク・ガソルのトレードを検討中で、2月7日のトレードデッドライン後はチームの面子が大きく変わっている可能性がある。そんな中、25日のキングス戦にも96-99で敗れて8連敗となり、西カンファレンス8位のクリッパーズとのゲーム差は8に広がった。

高齢化が進む主力の刷新を検討しているグリズリーズは、今シーズンのプレーオフ進出をあきらめ、シーズン後半戦は若手に出場機会を与える方針に切り替えるだろう。それは、シーズン中に本契約を勝ち取りたい渡邊にとっても大きなチャンスになり得ることを意味している。ただ、チームは1月24日に渡邊とポジションが同じブルーノ・コボクロとの10日間契約を発表したばかりで、渡邊にとっては試練の時が続きそうだ。