全米オープンの表彰式では親友コービー・ブライアントとの関係を明かす
男子テニスのトップ選手であるノバク・ジョコビッチは、先日行われた4大大会(グランドスタム)の1つである全米オープンで、男女を通じて史上最多タイとなる24度目のグランドスラム制覇の偉業を成し遂げた。そして、同時期に行われていたFIBAワールドカップ2023で、ジョコビッチの母国であるセルビアは銀メダル獲得の躍進を遂げた。
セルビアの首都ベオグラードの名所であるオールドパレス(旧宮殿)では両者の偉業をたたえる式典が執り行われた。これまで数々の式典に参加してきたジョコビッチだが、バスケットボール代表チームと共に熱烈な歓迎を受け、ともに好成績の喜びを分かち合えたことに感極まっていた。
『Basket News』は、ジョコビッチが涙を流した理由についてこう報じている。「このように言葉を失うのは稀なことです。これは僕にとって子供の頃の夢が叶った瞬間です。おそらく同世代の人々が同じ経験をしたと思いますが、僕は水球、バスケットボールなど数々のスポーツチームの成功を喜ぶためこの会場に来たことがあります。この場にいられるのは僕にとって大きな栄誉であり、値段をつけられない特別なものです。2度と味わうことのできない感情です」
ジョコビッチといえば、セルビア代表に限らずバスケットボール界との関係が深いアスリートとして知られている。全米オープンの表彰式では通算24度目のグランドスラムということにかけて、背番号24だった親友のコービー・ブライアントと自身の顔がデザインされたTシャツを着て出席した。ジョコビッチはこのようにブライアントとの繋がりを明かしている。「コービーは親友で、僕たちは勝者のメンタリティーについてよく話していた。僕が怪我に苦しみ、そこから復帰したトップに戻ろうとしていた時、コービーは僕が最も頼りにしていた1人だった」
現在36歳と大ベテランの域に達しているジョコビッチだが、未だ実力は世界トップレベル。引き続き、バスケットボール代表とともにセルビアスポーツ界を牽引する存在であり続けるはずだ。